これまで新興国の成長は、日本を先頭にしながら日本が競争力を失った産業をNIEs(韓国、シンガポール、香港、台湾)へ、そしてASEAN(インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、ベトナム)と移管していく流れでした。
しかし、近年の発展途上国と新興国の競争は、国を追いかけるのではなく、互いの国が競争しながらシナジーを生むモデルになっています。
BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)、VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)、NEXT11(バングラディッシュ、エジプト、インドネシア、イラン、韓国、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコ、ベトナム)。多くの国は自分たちも出来ると思い、互いに負けてはいられないという意識が生まれています。これが新興国の起爆剤になっているのでしょう。
早嶋聡史