人間のOS

2010年7月13日 火曜日

ダニエル・ピンク氏の新著、Drideでは、モチベーション2.0とモチベーション3.0と言うように2つの表現を用いています。モチベーションは、人間を何かに集中させて取り組ませたり、何かを活動する場合の基となります。そう考えると、パソコンにおけるOSのようなものです。

モチベーション2.0はタイプXの行動を前提に考えられています。タイプXとは、内発的な欲求よりも、外発的な欲求を行動の源として、活動から何か満足感を得るというより、活動の結果得られた外的な報酬と結びつきます。

この仕事を期日までにこのレベルまで仕上げたら、ボーナスが加算されます。このような行動がタイプXです。

モチベーション3.0はモチベーション2.0のアップグレードバージョンみたいなもので、OSが更新されたイメージです。そして、こちらはタイプIの行動を前提に考えています。タイプIの行動は、活動によっていられる外的な報酬というよりも、むしろ活動自体から得られる内発的な満足感に結びつきます。

仕事で成功を収め、プライベートの活動までを充実させるためには、タイプXの行動よりもタイプIにシフトしたほうがよりハッピーに過ごせると思います。

著書では、この行動は先天的なものではなく後天的なもの、つまり後から培うことが出来るとしています。タイプIの行動は更に、パフォーマンスの向上、健康の増進、全般的な幸福度の向上につながります。

早嶋聡史



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