高単価のトレンド

2006年8月3日 木曜日

早嶋です。

本日の日経によると、日本マクドナルドホールディングスが2日に発表した06年6月中間期の連結決算は既存商品値上げと高単価メニューの投入によって、売上高が8%伸び、経常黒字に転換したそうです。

従来のマクドナルドでは、高単価の商品を投入することで売上高を増加すると言う戦略は考えられなかったことでしょう。高単価商品は、現在のマーケットの2極化を予見する流れですね。すかいらーくなどの外食大手も比較的価格の高い商品が好調な売れ行きを示しているようで、客単価が向上しているという報告もありました。今後の外食産業は、少し高めの価格帯の商品を強化すると予測できます。

日清フーズでも、2006年の秋冬用の家庭用冷凍食品に高単価の商品を強化する動きが出ています。今シーズンに追加する新製品5品目のうち、日清フーズが得意とするスパゲティに対して高付加価値・高単価の商品を出しています。日清フーズのプレスリリースによれば、近年の一人前冷凍パスタ市場の成長は著しく、その中でも付加価値が高い商品が売れ筋と言うことです。

一人の人が低価格商品と高価格商品を購入するという二極化現象が近年の消費者に起きている特長です。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)では、このような現象をニューラグジュアリーとして捉え説明しています。

そうしたニューラグジュアリー型の消費者行動を理解し、その潜在需要をいかにして捉えるのか、さらに、ニューラグジュアリーをいかに創造して価格競争から脱出するか、という課題について最近の企業は答えを出し始めていると言ったところでしょう。

—ただ今、ブログマーケティング実験中。—

実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。

中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA



コメントをどうぞ

CAPTCHA