ウィルコムのes

2006年7月29日 土曜日

早嶋です。

ウィルコムが、シャープ、マイクロソフトと3社の共同で開発したW-ZERO3は、05年12月発売から半年で15万台を出荷するという人気機種になりました。この売れ行きの大きな理由は、小型の通信モジュール付きのPHSでWindowsのOSを採用しているので、ワードやメール、パワーポイントなどのデータが外出先で簡単に見られることでしょう。

その機種に続き、新ラインナップW-ZERO3 es(以下、es)が発売されました。esは、携帯電話の様な片手で操作できるデザインでありながら、W-ZERO3が持つダイヤルキーとPCの用に入力できるスライド式QWERTYキー、そしてタッチペン入力の3つの入力形式を持っています。文字入力の操作性を向上するために、ATOKのソフトを使っている点も見逃せないポイントです。前機種より小さめの画面ですが、業界初の2.8型の高性能な液晶を使っているため、ホームページの閲覧やメール、ワード等、PC用のデータをはっきりと表示できる設計になっているようです。

さらに、PCや周辺機器の拡張性をよくするためにUSBホスト機能があったりとその機能は非情に充実しています。

esを持っていれば、出張先でメールを確認する作業がずいぶんと楽になります。esは、ウィルコムの音声定額サービスとインターネット定額サービスを利用することで、通話料を気にすることなくデータ通信が可能になるからです。私も出張のときはPCを持っていきますが、いちいちOSを立ち上げても、実際に行う作業はメール確認が主です。となれば、esを持ち歩いていたほうがよっぽど楽チンというわけです。

ウィルコムの戦略を考えれば今回の新ラインナップの導入は非常に重要です。05年5月に開始した音声定額サービスであるウィルコム定額プランは、口コミで浸透しており、月単位の加入者数は数万単位で増加しています。ウィルコム発表によれば05年12月23日には、前身であるDDIポケットの頃を含めて過去最大の契約者数(361万7000件)を突破。05年の加入者純増数ではNTTドコモ、KDDIについで3位となり、06年5月27日に400万件の加入を超えました。

ウィルコムが加入者数を伸ばした理由は、定額プラン。通信料金の価格メリットを目当てに加入しているため、売れている機種は京セラ製の安い機種でした。ここに、W-ZERO3シリーズを強化したことで、売れ筋機種に低価格用と高機能用とユーザーのすみわけをすることができるようになりました。つまり、これまでと違った種類のユーザを獲得する可能性が広がります。これによって、ビジネスシーンで使用するユーザの加入が急激に増加することが予想できるのです。

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実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。

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