ギフト経済を理解する

2010年3月28日 日曜日

Web2.0の世界はギフト経済!といわれます。そして、今のようにWebの世界と現実の世界が並行して機能する経済は、ギフト経済と市場経済が並行しています。

ギフト経済とは、市場経済でお金をやりとりするように、贈りものをやりとりする経済活動です。贈りもののやりとりが増えれば増えるほど、ウッフィーが増えるのがギフト経済の原理とタラ・ハントさんは説明します。

お金と贈りもののちがいは、お金は使えば貯金は減るが、贈りものをあげるとウッフィーが増える点にあります。贈りものは、人と人とを結びつけ、ギブ・アンド・テイクの精神を生みます。この原理がWeb2.0の世界では暗黙的にベースになりつつあるのです。

昔見た映画にpay it forwardというタイトルがありました。小さな少年の活動がやがて世界を動かす活動になります。人から何かしてもらってから何かをするのではなく、何かしてもらう前から人に何かをしてもらうのです。すると、全く知らない誰かから、とっても嬉しい事をしてもらったり、助けてもらったりして、世界が良い方向に動くというシナリオでした。

ウィフィーの概念を聴いて、まさに、これだと思いました。

3日間、ウィフィーに関する事を書きましたが、企業がこれらを活用するとすると以下のような提言が出てきます。これらは会社の今後の方針としての参考になるのではないでしょうか?

○よいことをして成功する
○まず顧客のことを考える
○顧客にパワーを与える
○顧客が誰かを助けるのを助ける
○事業活動の枠を超えたことをする
○コミュニティ全体に大きな贈りものをする

早嶋聡史



コメントをどうぞ

CAPTCHA