年末は宝くじが良く売れる、と言うか良くあたりの出る宝くじ売り場に行列を見かけます。例えば、新橋。
心理的にいえば、過去、あたりが出た売り場で売られている宝くじが当たりやすい!だから並んでも買いたい!となるのでしょう。極めてナンセンスです、数学的には。
宝くじに記載されている数字が各々みな同等の当たりやすさであるから、どの売り場で買っても当たりやすさは変わりません。
もっとも販売枚数が多い宝クジ売り場からは1等は出やすいです。これは数学的にも正しいです。宝くじ売り場1が1万枚、宝くじ売り場2が2万枚販売していれば、売り場2から当たる確率は、売り場1の2倍になります。
しかし、売り場2から買った1枚の宝くじそれぞれが売り場1のそれより当たりやすいとはなりません。くどいですが、どの1枚も当たる確率は同じなのです。売り場2は売り場1に対して2倍の量を販売しているから売り場全体で見ると、それに比例して当たりが出やすくなるだけなのです。
ポイントは、売り場2で当たりが出る確率は売り場1で当たりの出る確率の2倍だけど、これは買う人にとって売り場2で買った方が、売り場1で買ったときに比べて2倍あたりやすい!とはならないという事です。
結局、売り場2は2倍当たりやすいですが、販売枚数は売り場1と比べて倍なので1枚当たりに考えると、どちらの1枚も当たる確率は変わらないのです。
早嶋聡史