ビジネス拠点

2006年6月19日 月曜日

早嶋です。

アジアのビジネス拠点をめぐる都市間の競争が激しさを増しています。外資系製造業の統括機能が上海に集まる一方、インドの成長を見込んで、シンガポールにも統括機能や金融機関の拠点が増えています。

これまで東京は、アジアの進出拠点として圧倒的に有利でしたが、中国、インドの台頭によって、東京の利点があきらかに崩れています。米国自動車部品大手のデルファイも年内にアジア太平洋地域本部を東京から上海に移すようです。こうなると、東京の役割は、アジアというよりも日本の顧客対応が中心になりマーケット規模が縮小する可能性も考えられます。

これらの傾向は、最近の大手企業の動向によく現れています。それは、成長する市場にその開発機能や本社機構を置くというものです。米アクセンチュアは、09年までに、インドの開発拠点におけるエンジニアの数を現在の2万人から5万人に増やすと発表しています。また、IBMも今後、3年間のインドにおける投資額をこれまでの20億ドルから3倍の60億ドルにするとしています。IBMのCEOサミュエル・パルミサーノ氏は、6月に行われた東京都内の講演で、IBMの世界戦略におけるインドと中国の市場と現地法人の役割を強調していました。

BRICsの中で、これまでは中国が主体でしたが、近年はインドというマーケットも重要な役割を占めているのです。これを示すように、05年度のインドのGDP(国内総生産)は前年度比を8.4%も上回る高成長を記録しています。世界経済を見る上で、中国とインドの動向は必須項目となっています。

—ただ今、ブログマーケティング実験中。—

実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。

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