尊敬する友人と1日を共にする機会がありました。その中でのお話。
マーケティングって、色々言われているけど、結局売れるものは売れるし、売れないものは売れない。過去、日本におけるマーケティングは代理店が幅をきかせていて、広告宣伝を主体とした考え方が主だった。そのため、日本でのマーケティングは極めて偏っていたかもしれない。また、日本は単一国家で国民もそこまで多様で無かったので、皆が右に倣えで同じものを購入していた。そのためマーケティングが必要でなかったのかもしれない。
一方でマーケティングが上手な国民は欧米でした。国としては1つだが、多様な文化、宗教、人種、言葉が入り混じっています。このような国はセグメンテーションによって効果的にターゲティングが行いやすく、早い時期からSTPに代表される手法でマーケティングが行われていた。また、うまくセグメンテーションを行わないと、多様な人人の誰にも響かないため、自然とマーケティングの手法が取られていたのかも知れない。
結果的に、マーケティングの経験値がとても高く、日本が今から始めても、なかなか追いつく事が難しい。ただ、これからの日本を考えると、目には見えないけれども多様な人人になりつつある。代表的な格差もあるが、考え方がネットの普及によって、随分と多種多様になっている。そのような国において従来通りのセグメントを考えない、ターゲットをあまり意識しない手法では、売れるものも売れなくなるかもしれない。物が売れない時代に、これはかなり打撃が大きい。
マーケティングが国内の企業で必要とされている背景は、ここにあるかも知れませんね。
うーん、実に面白いなーとお話をしていました。
早嶋聡史