ケルン中央駅に降り立つと目の前に荘厳な大聖堂がお目見えします。その大きさは想像以上。ケルンはローマ時代からの古い歴史を誇る文化都市で街中に文化遺産があふれていますが、この大聖堂は別格です。
聖堂の高さは157m、奥行きが144m、幅が86mと迫力満点。パンフレットの説明では1248年に着工が始まり1880年に完成とあります。実に気の長い年月をかけて建てられているのです。ゴシック様式のカトリック教会の内部は、2本の塔の真下にある入り口から入る事が出来て、中の装飾の美しさにも息をのみます。左右には色とりどりのモザイク模様とステンドグラスが所狭しと散りばめられています。
塔の上まで登る事ができると言う事で、一度、大聖堂を出て南塔への階段入口にいきました。2.5ユーロを払って意気込んだものの、永遠と続く螺旋階段に膝が笑い始めます。地震が起きたら諸々と崩れ落ちるのだろうなーと、つまらない事を考えながら一気に塔の頂上を目指します。
世界中から来る観光客が数百年にわたって塔の頂上を目指したのでしょう。石でできている螺旋階段がまんべんなくすり減っているのが分かります。
早嶋聡史