不確実な世の経営の過ち

2009年11月25日 水曜日

これだけ景気の浮き沈みが激しく、何が起こるか予測が付きにくい不確実な世界において、確実に言える事は、それが長引く事によってより人が慎重になると言う事でしょうか?企業として顧客が何を望んでいるのか?を予測できなくなると、自社のコアとなる基本方針を放出します。結果、このような不確実性の世の中ではますます危険な相乗効果を生む事になるのです。

これは健全で安定している企業にも言えるかもしれません。安定した基盤が根底から覆されることで、トップもどう判断していいのかが急に分からなくなり、健全な判断が下せなくなるのです。

企業は各事業の生産性をあげるために努力をしています。これは景気の浮き沈みに関わらず、無用な経費は抑え、必要な経費はバンバン使う。しかし厄介な事態が来たからと言って、その方針を急に変えるのはどうでしょう。現状を正確にそして正直に把握して、一切否定しないで直視する。

ここまでは良いのですが、景気が下降に向かう事が分かれば、問答無用の経費一律カット。マーケティング、研究費、従業員に至るまで基準無しの一律カット。仮にその場をしのいだとしても、景気が上向いてくるときには自社のコアが無くなっているかもしれません。トップは考えるでしょう。そのタイミングでこれまで控えていた支出を解放して一気に自社の強みを使って回復しいよう!と。

しかし、このようなやり方はその場しのぎにしかすぎません。コアを中心として競争力と持久力を損ねているのです。

いやいや、弊社は違うぞ!と思っても、以下のチェックリストを確認してみてください。その兆候が見えるかもしれません。

●コアな戦略と企業文化を損なう資産配分を行っていないか?
●計画的行動ではなく、全社一律の経費削減を行っていないか?
●目先のキャッシュのために人材を捨てていないか?
●マーケティング、ブランディング、新製品開発の各経費を削減していないか?
●売上減少を挽回する目的で値下げを行っていないか?
●販売関連の費用を削減する子音で自らの顧客が離れていないか?
●社員研修や能力開発にかんする経費を削減していないか?
●仕入先や販売業者を軽視していないか?

早嶋聡史



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