わんにゃん産業

2006年4月22日 土曜日

早嶋です。

最近になって、サプリメント(栄養補助剤)は、栄養補給の手段として定着しています。その動きは、ペット業界にも浸透しつつあるようです。

今朝の報道によると、サントリーは、ペット用のサプリメント市場に参入する動きを見せています。主に、老化抑制効果のあるゴマの成分、セサミンを配分した人間用のサプリメントの技術を生かして、動物用薬品メーカの共立製薬と共同で犬や猫専用の商品を開発します。24日に共立製薬を通じて全国の動物病院で発売すると発表しています。

高齢化現象はペット業界に対してもビジネス・チャンスとなっています。ペットの健康管理を気にする買主も増えており、ペット専用サプリメントの市場は成長市場となるでしょう。

ペットフード工業会発表の統計調査によると、犬と猫の人口は、2500万匹(2005年、のらを除く)を超えています。2001年頃に人間の65歳以上人口と15歳未満の人口が逆転し、02年でも15歳未満の人口は1800万人程度ですので、もはや子供を捜すより、ペットを探した方が多いという状況になっています。

現在のペットフードの市場規模が2400億円程度なので、大手が参入するメリットが十分にあります。ペット市場の場合、購入者はペットを飼っている人になりますので、ペットを飼っている人たちの年齢構成なども非常に重要な要素になります。先ほどのペットフード工業会の調査では、犬、猫ともに40代以上買主の年齢層が圧倒的に多いです。可処分所得が高い世代がペットを飼っている比率が多いことからもペット業界の今後の伸びは成長していくと思われます。

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