CACAO 99%

2006年4月17日 月曜日

早嶋です。

4/11全国発売明治のチョコレート効果シリーズ「カカオ99%」を含むいたチョコレートが話題を呼んでいます。CMでは、楠田さんを起用し、「高カカオ、高ポリフェノール」をストレートトークで表現しています。

モノは試しで早速、72%、86%、99%の3種を買って食べ比べしてみました。99%は、苦い、ココアの粉をそのまま舐めた感じです。他の2種は、これまで食べた事のあるチョコレートの味です。

99%は、他の2種よりもサイズを小さくして少し割高で販売しています。また、パッケージも他の2種と違いを見せています。更に、”非常に苦いチョコレートです。お口で少しずつ溶かしながら、又は甘い飲み物と一緒に召し上がることをお勧めします。”とパッケージの下部に大きめに表示を乗せています。99%を健康食品として他と差別化する意図があるようです。

ちなみに3種のデータ比較は、以下のとおりです。「種類」:「容量」:「価格」:「1gあたりのポリフェノールmg(計算値)」

 99%:45g:210円:37.8mg
 86%:65g:178円:32.3mg
 72%:70g:178円:24.3mg

チョコレート市場について調べてみると、2001年時点で3500億円程度の規模で、他の菓子の市場の伸びが低迷しているのに対して、チョコレートは消費・生産ともに成長を続けています。近年は、健康志向の影響で成長の伸びはやや大きくなっています。チョコレート市場の主要プレーヤーは5社で、2001年時点で明治(27%)、ロッテ(20%)、森永(14%)、グリコ(13%)、不二家(7%)となっています。チョコレートの特徴としては、季節的な消費の変動が大きいことです。年間を通して冬季に4割、春・夏にそれぞれ2割程度の消費があり、夏場の消費は小さくなっています。

ターゲットを主婦を中心とした健康志向のチョコユーザーとし、年間の目標金額をチョコレート効果シリーズ全体で50億円を掲げています。明らかに苦い、まずい99%をあえて販売した明治の意図が、市場にどのように影響するか楽しみです。

—ただ今、ブログマーケティング実験中。—

実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』をご覧ください。

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