ワールドクラスリーダーシップ

2009年5月7日 木曜日

早嶋です。

友人であり、Bond大学の同窓であり、ビジネスパートナーでもある安部さんが3作目となる著書を出版されたのでご紹介します。「ワールドクラスリーダーシップ」です。

著書では、20世紀から21世紀へのビジネス環境の変化として、1)インターネット化、2)グローバル化、3)多様化を挙げています。そして、この3つの変化を乗り越え、生き残る、またその波を最大限活用して、更に発展するためには、今後、どのようなリーダーシップが必要になるのか?その全体像をワールドクラスリーダーシップとして体系化し解説しています。

ワールドクラスリーダーシップは、1)セルフ・リーダーシップ、2)チーム・リーダーシップ、3)グローバル・リーダーシップ、4)ソーシャル・リーダーシップの4つを統合したものを指しています。

セルフ・リーダーシップとは、「自分自身を理解、リードすること」で、変化の激しい中、メンバーに対してぶれないリーダーシップを発揮するためには、自分自身をしっかりとリードすることが必要です。安部さんの体系化では、このセルフ・リーダーシップこそがリーダーシップを発揮するための基盤になっています。

チーム・リーダーシップは、組織やチームを理解し、リードしていくリーダーシップです。チーム・リーダーシップでは次の3つが必要です。方向つけ、実行、そして学習です。安部さんは、この考え方を独自の理論、VALue(バリュー)モデルとして体系化しています。

グローバル・リーダーシップは、経済、顧客、競争相手や関係者をグローバルで考え、理解し、行動するリーダーシップです。20世紀と違って、競争相手はその地域の企業や国内の企業のみならず、世界中のどこからともなくやってくる、このグローバル化をしっかりと理解し、グローバルとローカルの両方を考えながらリーダーシップを発揮する重要性を強調しています。

そして、ソーシャル・リーダーシップ。社会的な問題の重要性に関するリーダーシップです。全ての人がよき社会人として社会全体を見て、考え、行動する必要性を強調しています。

これら4つのリーダーシップに対して、What、Why、Howのコンプリートメッセージを冒頭に説明して具体的な方法を事例や安部さんの経験を交えて分かりやすく説明された一冊です。

リーダーシップというキーワードで悩んだり、考える指南書を探している方は、一読してみてはいかがでしょうか?



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