刺激策

2009年4月4日 土曜日

早嶋です。

世の中不況、という言葉を暫く聞き続けています。不況故に加ト吉の冷凍うどんやニチレイの冷凍食品が売れ行きが伸びている、外食が冷え込んでいる、料理教室がにわかに盛り上がっている。デパートの売上は軒並みダウンしているがデパ地下のみを見ると売り上げが伸びている。

刺激不況ということで家庭に回帰するマインドが高まり外食よりは家庭で!という心理が上記の傾向を表していると思います。100年に一度の金融危機と言っても失業者があふれかえって疲弊した街並みが続くということでもありません。

不況、派遣切り、赤字転落。マスコミが紙面や報道で毎日のようにネガティブな情報を繰替えし強調しているので心理的な要因が基で大きく家庭の買い控えを促進しているようにも感じます。実際、こちらの方は問題ですね。

日本のようにテレビやエアコン、自動車や冷蔵庫など、耐久消費財が十分に浸透している先進国ではエンゲル係数は低くなり生活必需品以外の消費は心理的な要因が大きく関係します。従って、報道や政治が暗い様子のままだと、もう少し使い続けよう!という心理が働き、結果的に消費は鈍る、つまり、悪循環になるのです。新製品のテレビが出ても、ハイブリットの車が出ても、もう少し我慢しよう!となるのです。

今回、政府が出した「エコカー」購入に補助金という制度は、これまでの公共工事に振り替える無策に比べたら、個人の消費を喚起するきっかけになると思います。GDPの6割程度が個人消費で占めることを考えれば、もっと早くからこのような対策を導入しても良かったでしょう。

景気を刺激するのであれば、車に限定せず、古い冷蔵庫やテレビ、または古い住宅の建て替えなど、様々に提供した方がもっと効果は上がるでしょう。政府がお金を出したくなければ、取得税や重量税を期限付きで免除するといいのです。

世の中の経済は、やっぱりお金をつかう余裕がある人がどんどん使ってこそ、お金が循環される仕組みになっています。ですので、国民全員にお金をばらまくよりは、おかねを使う人、本当は使う余裕がある人を刺激するのが良い策だとおもいます。



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