早嶋です。
日本自動車工業会の乗用車市場動向調査によると、乗用車の平均保有年数が長くなっていることが分かります。これは、独身世帯を含む一般世帯に対して乗用車の保有年数を調べたもので、前回の調査の03年に比べて05年は、+0.3年長い、6.8年となっています。
車の買い替えの期間が年々長くなっています。長期化する理由は、様々ですが、性能が向上が最も影響しているみたいです。
今回の6.8年ですが、自動車産業にとっては警戒すべき数字です。これは、車検の間隔と併せて考えると良く分かります。乗用車の車検間隔は新車で3年、以降2年です。同調査の91年頃は、保有年数は5年程度でした。新車購入して、1回目の車検まで乗って新しい車を購入するパターンが多く見られたからです。
これが、7年に近づくと、3回目の車検を通すユーザが増えていくと予測できます。3回目の車検は、自動車産業にとって脅威となります。
○新車→3年経過→1回目の車検で2年延命:最長5年間乗れる
○2回目の車検で、更に2年延命:最長7年間乗れる
現在、6.8年なので、2回車検を通してから買い替えている
○3回目の車検で、更に2年延命:最長9年間乗れる(乗りつぶし!)
つまり、平均保有年数が6.8年から7年を突破すると、3回目の車検を通すことになり、結果車を乗りつぶすユーザが急増します。平均保有年数が一気に9年になるのです。これは、新車の買い替え需要が激減することにつながります。
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