新興国専用モデル

2009年3月9日 月曜日

早嶋です。

BRICs新興国専用モデル。今朝の日経一面に右の言葉が出ていました。国内大手企業がそろって新興国市場開拓を目的に価格を大幅に下げた専用機種の開発を進めているという記事です。

例えば富士フィルムは機能を絞り込むことによって100ドル以下のデジカメを開発。09年中にアジアや南米で発売します。

例えばパナソニックはBRICs向けに現地仕様の白物家電を開発して09年度には投入品目を現在の4割増しで市場投入します。

他にも日立アプライアンスやコマツ、ダイハツやホンダの事例が掲載されていました。いずれも日米向け製品をベースに世界市場に展開する従来の戦略を反転して、増大する新興国の中間層をはじめからターゲットとした商品展開に切り替えています。

世界同時不況の中、新興国の中間層は個人消費が比較的堅調です。しかし、現地の所得水準を考えると元来のままの日本製品では高価格帯でした。そこで、機能の簡素化を行うことで低価格帯のラインナップを揃えていくのです。

国際通貨基金の発表によれば日米欧の経済成長がマイナスに対して中国はプラスの6.7%、インドは5.1%の成長を見込みます。低価格帯の戦略商品を新興国の中間層に提供しつつ、この層が今後の主力購買層になることを期待した動きでしょう。

今回は新興国向けの商品開発と言うことですが、国内商品の高スペック化を見直し各メーカーとも消費者の考えをもっと反映した商品作りを行うきっかけになると良いですね。



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