情報の選択と解釈

2006年4月5日 水曜日

早嶋です。

消費者が一日に受け取る広告のメッセージは、どのくらいだと思いますか?アメリカの調査機関の発表によると、1日に3,500もの広告メッセージを浴びているそうです。

果たして、そんなに広告のメッセージを浴びているのでしょうか?人が情報を受け取る時は、意識的に情報を選択する場合と、無意識のうちに情報を選択する場合があると言われます。

例えば、喫煙愛好家はタバコのパッケージを見てもさほど刺激を受けることはありません。今のタバコのパッケージは、タバコが体に影響する害についての説明が、かなり大きな文字で記しています。それでも、喫煙愛好家は、ほとんど気に留める人はいません。これは、タバコを吸うことに対して阻害される要因を無意識的に排除しているからです。

また、例えばデパートで、誰か知らない人が迷子の案内をされていたとしても、気に止めることは無いでしょうが、知っている名前だったりすると、耳に残る場合があります。がやがやしている中でも、自分の名前を呼ばれれば大抵の人は反応を示します。これも無意識のうちに情報を選択しているのです。

マーケターとして重要な事は、これだけ情報が溢れている中で、企業が言いたいことを一生懸命、伝えたとしても他の情報に埋もれてしまうと言うことです。重要な事は、企業が顧客に伝えたい事ではなく、顧客が何を聞くのか、何を聞きたいのか、ということです。

情報の提供にも、カスタマーオリエントである必要がありますね。

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