サラリーマンの小遣い調査

2008年11月21日 金曜日

早嶋です。

昼食本年度もGEマネーが調査している「サラリーマンの小遣い調査」の結果が出ました。同社は同様の調査を1979年から行っており今回で30周年を迎えるすばらしい調査報告です。

早速、気になる本年度のサラリーマンの平均小遣い額ですが、46,300円です。去年の48,800円と比較して今年は2,500円低下しています。

1979年の調査開始当時、サラリーマンの平均小遣いは30,600円でした。そして、日経平均株価が市場最高値である38,916円をマークしたバブル絶頂期の1989年の翌年、平均小遣い額は76,000円まで倍増。それから平均株価の低下と共にサラリーマンの平均小遣いも低下していきます。

このようにサラリーマンの平均小遣いと日経平均株価の関係には緩やかな相関がみられます。グラフから見ても分かるように、株価の低下とともに2004年までは平均小遣い額も低下していき、調査以来の最低額、38,300円をマークした後再び回復基調でした。しかし、その回復も4年でストップし、今回の46,300円となったのです。

同調査では、サラリーマンの昼食代の調査も行われています。今年のサラリーマンの平均昼食代は570円。07年が590円だったのに対して、20円減少。2001年から減少傾向にあることが分かります。

過去の平均昼食代
 2007年=590円
 2006年=650円
 2005年=660円
 2004年=650円
 2003年=670円
 2002年=690円
 2001年=710円

さて、世の中の経済環境を支えるサラリーマンはしっかりと昼食をとっているのでしょうか?近年、コンビニの弁当はワンコイン(500円)で買える価格設定がボリュームゾーンですが、仮に、弁当(500円)と缶ジュース(120円)を購入すると、620円となり、足が出てしまう数字なのです。570円という数字、結構厳しいラインなのですね。

マクドナルドで見て見ましょう。近年、マクドナルドは地域によって金額を変動していますので、全国平均値は見れませんが、私の好きなベーコンレタスバーのセット(ポテトM+ドリンクM)で最も高い地域:620円、最も安い地域:570円。高い地域では、最早マックでの昼食も躊躇してしまう金額なのです。

吉野家で見てみましょう。吉野家の定番メニューの牛丼並盛:380円、牛丼大盛:480円、牛丼特盛:630円。吉野家であれば、大盛までは毎日食べても大丈夫ですね。改めて吉野家のコストリーダーシップ戦略は優れものだと感じます。

株価の連動とサラリーマンの平均小遣い額に相関があるとすると、ここ数年は570円かそれ以下のペースで推移するのでしょうね。サラリーマンの懐度合い、しばらくは寂しそうですね。



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