早嶋です。
最近、中小企業のオフィスでもオフィスグリコが目立ちます。
オフィスグリコとは、江崎グリコが企業向けに提供しているサービズで、菓子の専用ボックス(リフレッシュボックス)や、アイスクリームの専用冷凍庫(アイスリフレッシュボックス)、アイスクリーム・飲料の冷凍冷蔵庫(三温度タイプ)を企業の職場に設置し、グリコのサービススタッフが直接訪問して商品補充や代金の回収を行うサービスです(HP参照)。
グリコでは少子化の影響でお菓子の売上が減少し、お菓子の生産額が2兆3000億円台でずっと横ばいになる中、新しい市場を開拓しようと様々なマーケット調査が行われました(アンゾフのマトリクスで言う、市場開拓!)。その中で、オフィスでお菓子を食べるという人が19%もいる!というデータを手に入れました。ここに目をつけたのがオフィスグリコ推進部の相川氏。試行錯誤の末、置き菓子が商品化されたのです。
オフィスグリコは、富山の薬売りをヒントに得たものと思っていましたが、実は農家の無人販売がアイデアの源泉だったようです。農家の無人販売の代金回収率が9割以上という驚くべきデータから、グリコが置き菓子を始めても、きっと代金を払ってくれるだろう!とかなり甘甘な希望的観測のもとサービスが開始されます。
そして、蓋を開ければ、95%を超える代金回収率。予想を反する高回収率に最も驚いたのは試験的に導入を行ったクライアント企業の担当者だったようです。社員は正直なのね、と。更に、利用者の7割は男性で例えば、上司が購入して、部下に「頑張って」と言葉を添えてお菓子を渡す、などのシーンが多くあっているようです。上司としても100円で部下とのコミュニケーションを円滑に出来るのは安上がりなソリューションだったのでしょう。