早嶋です。
今朝の紙面によると、日本企業のエクイティファイナンス(株式発行を伴う資金調達方法)や社債発行が増加しているそうです。2005年の国内外の資本市場を通した資金調達額は、昨年より10%増の11兆1000億円と。
これは、1998年度の13兆円以来、7年ぶりの高水準となるようです。企業の業績が向上している要因で設備投資が増えているのに加え、近年、日本でも盛んに行われるようになったM&Aなどの需要が拡大しているためでしょう。
企業が資金を調達する場合、資金を集めるためにかかるコストが問題になります。このコストを資金調達コストと言います。簡単に言えば、企業が支払う手数料などです。また、資金を必要とするタイミングで資金調達ができない、もしくはキャッシュを得るまでに要する時間で被る損失等の機会費用という意味でのコストも含んで考えます。
資金を集める方法には、大きく2種類があります。直接金融と間接金融です。
直接金融とは「お金を借りたい人」と「お金を貸したい人」の間に、第三者が存在しない取引のことをさします。直接金融の代表例が証券取引といった、エクイティファイナンスになります。
また、間接金融とは「お金を借りたい人」と「お金を貸したい人」の間に、第三者が存在する取引のことをさします。間接金融の代表例が銀行取引です。
企業が資金著立つをする時は、資本調達コストが問題になりますが、企業がおかれているライフサイクルの状況によって、どのような手段を組み合わせて資本を調達するか、企業のファイナンスの手腕が問われる所です。これは、どのような手段であっても、メリット・デメリットがあり、そこに生じるトレードオフと常に隣り合わせになるからです。
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