駅再開発

2006年3月24日 金曜日

早嶋です。

2011年開業予定のJR新博多駅ビルの出店に関して動きがでています。23日に阪急百貨店が出店する方針をマスコミに発表し、24日(本日)の午前中の取締役会で、JR九州と出店に関する本格交渉に入ることを決定しています。

JR九州は2004年の11月頃に高島屋と出店交渉を行っていましたが、売り場面積拡大を求める高島屋とJR九州の意見が食い違い交渉は難航していました。高島屋は、天神地区にある競合百貨店と競うには5万㎡弱の売り場面積を求めていました。一方、JR九州は家賃収入確保のために専門店街の敷地を確保したく、折り合いが合わないまま難航。ただし、今月の6日に交渉を再開したと紙面に発表があったばかりです。

阪急百貨店は九州に初出店することで現在の梅田中心の収益依存を分散して経営体質を改善したい意図があるようですが、福岡の商圏は一筋縄ではいかないと思います。

福岡には、博多駅から2kmほど離れたとこに商業の中心があり、そこには伊勢丹系列の岩田屋、大丸、三越の3店が出店しています。さらに、天神近辺の博多リバレイン、博多駅近くには博多キャナルシティといった大型商業開発や増床が進んでいます。

さらに、近年、大型商業施設の郊外化が進行しています。トリヤス久山、マリノアシティ、ゆめタウン博多、イオン香椎浜ショッピングセンターと続き、ダイヤモンドシティルクル等々。大型SCの出店ラッシュは確実に天神の百貨店に対して影響を与えています。これまで都心百貨店中心だった客層が郊外のSCに流失しているからです。

阪急百貨店の詳細は分かりませんが、競合を天神地区の3百貨店と捉える事は、リスクが大きいような気がします。

—ただ今、ブログマーケティング実験中。06年3月10日開始—

実験の詳細は、06年3月10日の『ブログマーケティング実験』をご覧ください。

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