背景
クライアント企業は、毎年選抜した若手社員をキャリアップ、経験を積ませる目的で海外に派遣しています。その対象者約50名に対して、1)若手社員の論理的思考力を強化する、2)思考のフレームワークを今後活用できる状態を作る、という目的で依頼を受けています。2年前から弊社へ依頼があり、事前の導入教育として一定の効果があることから今年も弊社への依頼がありました。
支援内容
1クラス20名から25名の対象者に対して集合研修形式で2日間のトレーニングを2回(計4日間連続)実施。各回9時30分から18時で1)インプット、2)ミニ演習、3)演習の流れを70分から80分のサイクルでリズムよく繰り返し論理思考の基本とベーシックな考え方を身に着けて頂きます。
DAY1
■アイスブレイク
海外派遣(参加者凡そ50名は30カ国地域に1年から2年派遣される)の中で論理思考が必要な背景や論理思考そのものの概論を解説。
■グルーピング
多数のアイデアや概念から意味や特徴が似た要素をグループ分けする図法や思考方法を提供。1)多数のアイデアを整理する、2)アイデアを拡散する、2つの使い方を習得します。
■Whatのツリー
ある概念を具体的なレベルまで深掘りする像法や思考方法を提供。構成を分解してわかりやすくします。1)あいまいな概念を定義する、2)構成要素を整理し全体像を俯瞰する、2つの使い方を習得します。
■プロセス
処理、工程、行動などの一連の動作を時間の流れに沿って表現する図法や思考方法を提供。1)一連の流れを可視化する、2)入力と出力の関係を把握する、2つの使い方を習得します。
■ずらす
アイデアの本質を言語化し、自らのアイデア発想に転用する思考方法を提供。1)アイデアの本質を言語化する、2)アイデアの本質を転用する、2つの使い方を習得します。
■フレームワーク
思考の発散と収束を行う際の規則、構造、分類などの基本的な枠組みを提供。1)発散した情報をフレームワークで整理する、2)断片的な除法をフレームワークで発散する、2つの使い方を習得します。
DAY2
■アイスブレイク
1日目の学びを振り返り、2日目の学びと再び意義と目的を整理。
■マトリクス
異なる視点を組み合わせて格子を作り、概念の拡がりを表現する図法、または思考方法を提供。1)発散した情報を整理する、2)断片的な情報を整理して発散する、2つの使い方を習得します。
■Whyのツリー
ある問題に対して因果関係を突き止め、ものごとの真因を明らかにする考え方を提供。1)問題の因果関係を明らかにする、2)MECEの考え方で問題の発生場所を明らかにする、2つの使い方を習得します。
■フェルミ推定
算出困難な問を、いくつかの手掛かりを基に論理的に推論して短時間で概算する考え方を提供。1)短時間で規模感を算出する、2)概念を定量評価する、2つの使い方を習得します。
■Howのツリー
ある課題に対して、具体的な解決策を網羅的に導き出す考え方を提供。1)解決策の方向性をMECEに整理する、2)実現可能な解決策を提示する、2つの使い方を習得します。
クライアント様の声
講師の話し方、スピード、質問に関する具体的な解説、各テーマごとの演習など理解を深めるためにちょうど良い内容でした。
考え方を学ぶことができて、今までの自分がどれだけ主観的だったかを気付かされた。研修(海外)だけではなく、今後の仕事やプライベートでも使いたい。
思考は思いつきであることが印象的だった。意識してものごとにきずきを得る重要性がようやく理解できた。また、アイデアを一生懸命考えて時間をかけても、はじめの方向性や軸の方向性が少なければ、その領域でのアイデアしかでないことを理解した。論理思考はこれらを打破することが誰でもできるので、自分だけではなくチームや同僚にも広めていきたい。
事前に書籍やオンラインコンテンツで予習をした。研修で演習を繰り返し、その結果を受けたフィードバックや深掘りが更に理解をました。非常に有用でした。インプットで分かったつもりになっていましたが、実際演習で議論した時にわからない部分がクリアになり、その考え方についても丁寧に指導頂きました。
グルーピングを何気なく使っていただ、粒(要素)の大きさを揃えること、軸(視点)のレベル感や方向性を意識することなど、講師が実務で活かしているノウハウを惜しみなく提供頂けた。
ずらす技術によって、ものごとや事象の本質を捉えてみることを知った。確かに、同じ情報を見ていて理想とする上司は視野や理解が違う。きっとこのような考え方を身に着けているのだろうなと思った。一方で、そのような思考に自分もなれることを理解してワクワクした。
日頃から視点や視野が狭いことはなんとなく思っていた。が、それが理由で自分の考えや気持をかってに相手に押し付けていたこともわかった。自分は論理思考は必要ないと思っていただ、今の段階でこの重要性に気がつくことができて良かった。