背景
●研修に至った背景
・大学職員の近年の課題として、職員の情報集収と分析力の向上が求められており、今回の研修テーマに対応できる研修講師を大学側が探されていた。
テーマと同様な研修や企業コンサルティングに実績が豊富であることから、研修を引き受けるに至りました。
・今回の研修テーマにより大学職員に募集したところ、課題別研修では最も多い50名の応募がありました。職員側からのニーズの高さもある人気のテーマとなりました。
支援内容
●研修概要
今回の研修では、仕事の質を高め、問題解決に繋がる「情報集収の仕方・分析の基本的なスキルを身につけることを目的に研修に取組みました。
具対的には、①情報集収と分析力が必要な背景、②情報を整理するフレームワーク(ロジックツリー)、③情報集収と分析の考え方について講義とワーク演習により実践的かつ即活用できる研修内容としました。
●日時:平成27年9月23日(金)13時〜16時
●会場:私立大学「研修室」
●対象:大学職員50名(若手から中堅職員)
●講師:㈱ビズ・ナビ&カンパニー シニア・コンサルタント 原秀治
●研修内容
・数字やチャート図から読み取れる内容を文章にすることで分析する。
・文章をロジックツリーにより整理する。
・ロジックツリーで要約または分解しながら仮説を立てる。
効果
①論理的に整理する考え方
ロジックツリー構図の説明では、事例紹介により構図のイメージを掴んで頂き、時には、受講生との対話により、構図の理解度を図りながら進めていきました。
その後、「大学の組織」について、ロジックツリーのフレームワークを活用して、グループ別により作成して頂きました。はじめてロジックツリーを作成する人が多い中、構図を理解されている内容のロジックツリーが完成されていました。
代表して1つのグループに発表して頂き、講師によりロジックツリー作成のポイントをフィードバックすることで、全体共有を図りました。
②情報集収と分析
分析の専門家でなくても、アマチュアでも情報集収と分析ができることを講師から伝え、難しい分析手法は必要ないことを理解して頂きました。その後、事実データの集収、データのチャート化、データの見方をグラフや図を見せながら説明しました。その後、講師自身が作成した事業計画書の一部を活用し、データによる市場分析の事例を紹介することで、分かりやすく説明しました。
続いて、講師により事前に調べていた参考資料を受講者全員に配布し、資料を参考に事実データを集収し、ロジックツリーで整理しながら、「国内大学(私学)の最大の課題」をグループ演習により作成して頂きました。講師が演習中に各グループを回りながら、ポイントをアドバイスすると同時に受講者の理解度を図りながら進めていきました。
グループ演習の最後には、2つのグループに発表して頂き、事実データを論理的に整理しながら要約することで結論(仮説)を導く出すことの必要性を伝え全体共有を図りました。
③ワーク演習
講義中では、講師の質問にも素直に回答され、グループ演習でもお互いにアイデアを出しながら、熱心に演習に取り組んでいました。
グループ発表でも、講師が使命しても嫌がらずに積極的に演習に取組み発表される姿勢は、とても良かったです。
クライアント様の声
●研修担当者様からの声
・「情報収集・分析」のポイントを、統計資料や大学関連のデータを
使って、わかりやすく、体系的にお話くださり、受講者からも好評
でした。
・私自身、「情報集・分析」のプロセスにおける、「事実」と「意見」
の使い分け、要約の仕方、仮説の置き方など、頭では分かっていな
がらできていないことも多く、大変勉強になりました。
特に、「仮説の置き方」については、仕事の基本として、習慣となる
よう意識したいと思います。
・今後、研修で学んだ知識や気づきを、それぞれの業務の中で活かす、
活かそうとする風土を、少しずつでも根付かせていけるよう取り組ん
でまいりますので、引き続きのご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申
し上げます。