ニッチな業界で首位のポジションにいる企業が近年、資本政策の一環で大手上場企業の傘下に。その際引き続き、そのニッチな事業は買収側の企業で継続することになる。業界の特徴的に、新しい発想を取り入れて確固たる地位を再構築する目的で、現在の経営管理者を1つ上のレベルで経営出来る人材に育てたいという依頼が弊社へ。但し、期間は2017年度中に実施したいという制約でした。

事業部長クラスを含む全8名。西日本と東日本に人材が点在しているため、初回のキックオフのみ2箇所でリアルのワークショップを実施して、残りは、策定頂いた事業計画の進ちょくや質疑を通じてコンサル形式で理解を深める内容とした。

基本的な知識インプットは、従来から同社で用いている学習支援のeラーニングを活用。その内容を前提に、足りない内容を弊社で整理してインプット。その後、毎月の役員会の前にWebシステムを用いて、同社の今後の戦略の議論。2018年2月に策定する3カ年事業計画の骨子の議論。等を行いながら経営者としての考え方を実践的に学びます。

Part1：拠点にて４時間のワークショップ
◯経営者としての心構え
◯ミッションと経営
◯企業戦略と事業戦略と機能戦略の理解
◯ヴィジョンの共有

Part２：役員会でのWeb会議＆コンサルティング
◯策定頂いた環境分析を基に戦略の議論
◯策定頂いた事業計画のブラッシュアップ
◯戦略にもとづいた組織改革、拠点再編の議論
◯３カ年の事業計画の策定

成果物：
◯2018年4月から新会社を設立し、その拠点のトップを今回の8名から抜擢
◯2018年度からの3カ年の事業計画

普段から、経営メンバーが募って過去の取組を共有することはある。しかし、将来の姿を議論しながら、現状を徹底的に分析して戦略を練ることはこれまで無かった。このような取組を今のペースで行っていれば、確実に自社の将来に変化があることが分かる。経営陣に加えて、部下へのフィードバックも充実していることから、組織の士気が高くなっている。

安定している今だからこそ、次の10年を作る最初の一歩を踏み出している。今回の研修の企画に際しても初めは疑問があったが、初回のワークショップで一気に晴れた。本来、自分が行うべき役割を再認識して、再度高いレベルに自社を持っていくことこそが、将来の安定を作ることになる。