大手小売企業の研修担当者から、3年前から発足した女性委員会について、もう一度、委員会設立の目的や目標を全員参加の場で再認識し活性化させたい。さらに、女性委員会からの要望で、できるだけ、リラックスした雰囲気となるワークショップ形式により、女性委員会の主体性を引き出し、管理職にも女性委員会の認識を高めたいという要望があった。以前から、対話重視による柔軟なワークショップを開催していたことが、今回のワークショップ講師依頼となるきっかけとなった。

◆テーマ　「これからの女性活躍推進は、どうあるべきか」
◆日　時　２０１７年４月１８日（火）１０：００〜１７：００
◆場　所　大手小売企業先「研修センター」
◆参　加　３０名（幹部社員１０名と女性委員会メンバー２０名）
◆講　師　シニア・コンサルタント　原　秀治

【ワークショップ内容】
①オリエンテーション
②アイス・ブレイク
③ワールド・カフェ（テーマの共有）
④未来シナリオ・プランニング
⑤グループ・プレゼンテーション（社長陪席）
⑥講評（社長より）
⑦まとめ、終了

・過去の研修実績から、意見が活発に出ないことが多いということを、事前に研修担当者から聞いていたので、冒頭でのアイスブレイクに工夫を入れたことで、年齢、性別、肩書を超えて、最初から意見が活発に出る状況を作ることができました。
・アイスブレイク後に、テーマと女性委員会の目的についてを参加者全員で共有したことで、ワークショップの目指すべき方向性を定めることができました。
・議論による結論出しではなく、対話による結論出しについてを説明し、否定し合うのではなく意見の違いを認識し、その中でお互いで結論を出すように伝えたことで、否定し合う場面は、とても少なかったです。
・皆さん楽しそうに、対話を行い、このような場が大切であり、また開催したいというぐらいにモチベーションは高まりました。
・グループプレゼンでは、社長が陪席する中、グループ代表者だけでなく全員が「明日からの行動宣言」をしたことで、企業変革への第一歩につなげることができました。

・女性委員会の会議がマンネリ化していたけど、このワークショップを機会に、女性委員会メンバーのモチベーションが高まりました。
・管理職との対話を自由にできる機会がなかったので、今回のワークショップでは、とても有意義な時間となりました。（女性委員会）
・女性委員会の存在や活動内容も知らなかったし、女性メンバーと自由に対話することが無いので、今回のワークショップにより、女性活躍についての意識が向上した。（管理職）
・意見の違いを認識することが必要であることが理解できました。自分の意見を伝え、相手の意見を聴き、価値観の違いを認識したうえで、お互いに結論を考えていくことの重要性が理解できる大切な場となりました。
・社長にグループプレゼンテーションの陪席と講評を頂けたことは、女性委員会として、とても貴重な機会となりました。