背景
九州大学MBA(ビジネススクール)の受講生向けに、論理的思考を1日で提供して欲しいという依頼がビジネススクールの教授から直接依頼たあった。およそ10年にわたり、九大ビジネススクールの教授陣が参加されるケーススタディ研究会で弊社も参加させて頂き、そこでの関係性がきっかけになった。また、自治体の仕事を度々ご一緒する機会があり、その際に中小企業の経営者に対してアドバイスさせて頂いている様子を見て頂いており、今回のお声掛けのきっかけとなった。
支援内容
■目的
QBSの「導入教育」という事前基礎教育の機会として「ロジカルシンキング」のニーズが高い。これに伴い1日でロジカルシンキングの基礎知識やスキルを対象者に提供する。
■参加者
現在、在籍しているビジネススクールの受講生。今回は珍しく60名程の参加になったとのこと。なお、本受講に対しての単位の付与はありません。
■日程
10時から17時
■カリキュラム概要
1)思考の構造化、2)思考の発散と収束、3)仮説ベースの思考の3つを軸にロジカルシンキングの基礎知識とスキルを提供する。
1)構造化
いわゆるマッキンゼーが提唱するMECEの概念を理解頂く。思考を視覚化、言語化する際の思考技術やツールを提供する。ツリー構造、プロセス、マトリクスを中心に理解を深める。(※1)
2)発散と収束
「思考のスタートは思い付きから始まる。」という前提を置き、思考のきっかけとなった概念を基に、思考を深める、思考を発散する概念とツールを提供する。右脳思考と左脳思考を中心に理解を深める。(※2)
3)仮説
「全ての情報を100%整理してから行動する。」ということに対してのアンチを提示し、今わかっている状況をベースに、前提を置き、前に進む思考や態度を身につけて頂く。仮説と捉え行動に移し、検証とブラッシュアップを繰り返し思考の精度を高める。
■補足
※1
私の経験では、同世代で言葉だけ知っている方は、意外と力技で文章を作成したり、発言したりします。整理してから、相手が理解しやすい順番に伝える。というような概念を持ちえないので、上記は非常に効果的な知識です。
※2
MBAで学ぶ知識を深める、或いは発散するといったときに活用できます。フレームワークはあくまでもたたきで、状況に応じて柔軟に適応するなどの思考を叩き込みます。
クライアント様の声
昨日は、素晴らしい授業をありがとうございました。勉強になりました。また、QBSに来てください。またの機会にお会い出来るのを楽しみにしております。(参加された教授)
ロジカルシンキング、楽しかったです。一番前で受講してよかったです。とても役に経ちました。ありがとうございます。毎年、開講してもらえると嬉しいです。
本日は長時間にわたり、ロジカルシンキングの講義をしていただき、ありがとうございました。 先生の声の調子やジェスチャーも非常に分かりやすく、 内容もとても興味深くて、QBS学生ではない私も引き込まれ、本当は事前準備だけのつもりで来たのですが、あまりにも面白くて最後まで夢中になってお聞きしていました。
今日の講義をお聞きしてみて、私がいつも最後になって、あれもできていない!これもできていない!ということになるのは思い付きをただ深堀りしていっていたからなんだと気付きました。 これからは、単なる思い付きから入口をまず広げていってその中から選んで行動してみようと思います。
仕事だけではなく、子ども(わが家は高校生ですが)との関わり方でも役立てていけそうです。また、プレゼンや本の執筆の時、ブランクシートを作っていく方法も非常に参考になりました。明日からすぐにやってみることのできる方法が満載の講義で、貴重な機会をありがとうございました。
本日の話は自身の悩み(もやもや)や課題に対する切り口を認識する上でも非常に有意義なものとなりました。一方で我々の業界における顧客の意識の低さ、業界自体の仕事に 対する考え方など、前職時代とは全く違う世界での仕事に戸惑い、 それをなんとか変えたいと思い、QBSで今年より学ぶことにしました。
トランプをめくる領域を広げる意識を持ちながら、今日学ばせて頂いたことを日々継続して積み上げて、自分を磨きたいと思います。本当にありがとうございました。