PMIは経営統合作業のことを意味し、M&Aを実現した組織が買収先の会社を自社の組織の一員として一つにして価値を創造するプロセスです。しかし、中小企業のM&Aの実態は最終譲渡契約が終われば、その後何もしない。というのが実態です。
M&Aは案件成約が目標ではありません。買い手にとってM&A後の統合が終了して、期待以上の価値を出してはじめて成功です。M&Aにおけるクロージングはスタート地点なのです。しかし実際は、案件成約に至るまで多大なるエネルギーが必要なため、成約後の統合作業はおろそかになり、それが原因で失敗に終わるケースが多々あります。
通常、統合作業は案件をクロージングする前から始まります。理想は、買収前調査(DD)の直後から統合作業のプロジェクトチームを立ち上げクロージング後100日程度で統合の目途をつけるように推進します。
と言いつつも、弊社に依頼があるPMIは完全にクロージングしてしばらく経過してからのご依頼です。M&Aは成功したが、実際に双方の組織が思ったよりも機能していない。そのような状態を少しでも風通しを良くして2つの異なる組織が共通の目標を持ちシナジーを出せる組織にしたい。このようなご依頼です。
統合後の現状を共有させて頂いた後に、どのような状態にしたいのかを確認させて頂きます。
PMIに対しては、M&Aのそもそもの目的、相談企業様の戦略に応じて取り組み内容が異なってきますので、先ずは弊社にご相談下さい。
中小企業でも戦略的にM&Aを活用する企業が増えています。弊社の関連会社でも毎年数多くの企業様から売りと買いの相談を頂き、M&Aアドバイザリー業務を行っています。中小企業といっても規模は売上数百万から数百億と様々です。
PMIに関しては金額等が不明瞭な場合が多く、着手金、最低報酬が1,000万円以上と高額です。結果、専門のコンサルティング会社に依頼できる企業が限られてきます。
弊社では、着手金100万円(原則)、最低報酬300万円から設定しております。M&Aが完全に終わった後の統合作業で最も重要な位置づけは企業文化と制度の整合性です。特に企業文化を定着させるための取り組みは短期間で行えるものではないので一定期間以上をかけて文化を共有していきます。