顧客重視のマーケティング活動では、顧客の生の声を適切に聴き、その結果を戦略に反映することが重要です。一方で、実際の経営の現場の声として、「顧客の声をもっと自社のビジネスに活用したいのですが、具体的にどのようにしたら良いでしょうか?」というような悩みの声が聞こえてきます。弊社が毎月行っている悩み相談でも、この手の相談は常に上位を占めています。
弊社は、これまでに50社以上の顧客モニターマーケティングに取り組んでいます。グループインタビューや顧客の観察を通じて「顧客の生の声」を言語化する顧客モニターマーケティングを通じて、企業の商品(製品・サービス)開発、商品改良、マーケティング活動における問題解決の実施をお手伝いさせて頂きました。
モニター調査結果から明らかに分かることは、企業が提供する商品(製品・サービス)、及び該当するマーケティング活動に対して、顧客が誤解して理解するケースが非常に多いことです。企業は「自分たちと同じくらい顧客は知っている」、「顧客には我々のメッセージが正しく伝わっている」と暗黙的に思っていますが、顧客には殆ど伝わっていません。そして時には誤って理解されていることが多いのです。つまり、企業と顧客にマーケティング活動において大小のギャップ(誤解という問題)が常に存在しています。
問題は、「あるべき姿」と「現状」のギャップを分析することで発見することが可能です。そのためには、「現状を知る」ことから始めます。それはつまり、「顧客の現状を知る」ということに他なりません。顧客は、「何に価値を感じているのか」「何を意識しているのか」「企業がマーケティング活動を通じて伝えたいメッセージが届いているのか」「顧客が購買し価値を感じた理由は何か」。まずは顧客の現状を知ることが、解決するための一歩につながります。
弊社はこれまでの経験と分析を通して顧客の現状を最も端的に確実に知る方法としてグループインタビューと観察にたどり着きました。顧客モニターマーケティングにより「顧客の生の声を聞く」ことで、企業が抱えている問題と課題、そして解決するためのアイデアが効率的に導かれるのです。
顧客モニターマーケティングは、クライアント(依頼主)の問題解決が目的です。想定される顧客のモニターを選定し、グループインタビューとアンケート調査を実施します。調査結果を独自の分析手法で定性的な分析と定量的な分析の2つのアプローチから仮設検証を繰り返します。標準プランでは1回目の顧客モニター調査の結果を整理した後に、再び想定される顧客モニターを選定して2回目の顧客モニター調査を実施します。
弊社の顧客モニターマーケティングをご利用頂く場合、まずはお気軽にご連絡ください。その後、担当者から連絡をさせて頂き、実施に向けての打合せをさせて頂きます。打合せはメール、電話、面談等、状況に応じて柔軟に対応しております。その後、契約を交わした後に顧客モニターマーケティングを実施します。
1回目モニター調査では、クライアント様との事前打合せにより、モニター調査の目的、課題を整理します。
顧客モニターを対象に、既存商品や試作品・新企画へのモニター体験を実施します。
既存商品や試作品・新企画などの課題やコンセプトについて、顧客モニターを対象にグループインタビューにより定性調査します。
グループインタビュー直後に、顧客モニターを対象にアンケートにより定量調査します。
上記の3定性調査と4定量調査のデータを活用しテキスト分析します。
テキスト分析による結果と課題解決への仮説について提案します。
顧客モニターを対象に、既存商品や試作品・新企画への2回目モニター体験を実施します。
既存商品や試作品・新企画などのコンセプトについて、顧客モニターを対象に2回目グループインタビューにより定性調査します。
グループインタビュー直後に、顧客モニターを対象に2回目アンケートにより定量調査します。
上記の「3定性調査」と「4定量調査」のデータを活用し2回目テキスト分析します。
2回目テキスト分析による結果と課題解決策を提案します。
顧客モニターマーケティングの標準プランは 60万円+税 です。
標準プランには次の内容を含みます。
※遠方の場合等、別途打合せ等にかかる交通費や宿泊費を事前協議の上実費請求いたします。
※内容に応じて、柔軟にカスタマイズいたします。その際は、実施内容等を事前に協議の上決定します。詳細はお問い合わせください。
これまでの顧客モニターマーケティングに関してよく出た質問に対して整理しています。
実施検討の際にご参考ください。もちろん、ご不明な点等があれば、お気軽に お問い合わせ ください。
過去の企業実績につきましては、ケーススタディを参照ください。
基本的には、お客様の目指したいゴールをお伺いしながら、実現したいことと予算等を確認しながらご対応します。詳細は、お問い合わせ ください。
基本的には、クライアント企業様にモニター募集をお願いしています。
しかし、モニター募集が困難な場合は、可能な範囲で弊社がモニター募集します。
詳細は、お問い合わせ ください。
基本的には支払うケースが多いですが、無料のケースもあります。
企業様が募集した場合は、謝金や交通費の有無や金額に関しては企業様の任意です。
状況によります。
平日または休日、午後または夜に実施する場合もあり、事前相談により決定します。
基本的には、クライアント企業様の会場で実施します。
しかし、会場準備が困難な場合等は弊社内での実施も可能です。
A:試作品や商品、商品の説明資料、消耗品などはクライアント企業様に準備して頂きます。
使用感などを調査したい場合は、顧客モニターマーケティングの前にモニター体験をしていただいてから、グループインタビュー等を実施します。
基本的には、グループインタビュー開始前には企業概要と調査対象の商品説明をお願いしています。
基本的には、客観的なご意見を聞くために関係者の同席はしていません。
ただし、ケースにより妥当な理由があれば参加も可能です。
グループインタビューは、マーケティング調査ではよく活用される手法です。
顧客モニターを対象に5名程度集め、あらかじめ聞きたい内容について司会者がヒアリングしていきます。
例えば、「商品(製品・サービス)の印象。その商品がほしいか。ほしくないか。なぜ、ほしいのか。なぜ、ほしくないのか。その商品を友人に勧めたいか、勧めたたくないか。それはなぜ。」などの本音や理由までを深掘りして聞きます。本音を引き出すためには、事前のインタビューフロー作成と当日のリラックスした雰囲気づくり、論理的かつ直感的なヒアリングがカギとなります。
グループインタビューはよく活用される重要な手法なのですが、万能ではありません。人は自分で言語化できることしか話せないからです。人が他人に説明するためには、頭の中にある概念を構造化する必要があります。そのため司会者が正しい質問を行ってもモニターが全て話せることには限界があります。
グループインタビュー前には顧客モニターに商品の実体験を行って頂き、体験時のモニターの行動を観察します。気になった行動内容について、司会者がグループインタビューでヒアリングします。
例えば、司会者が「体験中、待っている間が退屈そうでしたね?」と質問すると、顧客モニターの方からは、「そういえば、あの時そう感じました。待ち時間がとても退屈でした。」などの本人が気づかなかった潜在的な課題やニーズなどを発見することができるのです。
集めた顧客の声を分析する手法に「テキストマイニング」があります。アンケートやグループインタビューなど顧客の声を集める方法は複数ありますが、それらの顧客の声は、ほとんどが文字データ、つまりテキストデータとして集められます。
テキストマイニングの流れは、
(1)単語の分割⇒(2)共起の関係⇒(3)同義語の統一⇒(4)可視化となります。