【動画】店舗運営スキル(ガソリンスタンド編)
2020年10月25日
ビジネスインプット基礎講座、店舗運営スキル(ガソリンスタンド編)の紹介です。
こちらでは、ガソリンスタンドの運営の仕方について体系的に整理しています。全部で4シリーズで、店舗売上実績分析、プロセス管理、スタッフマネジメント、商圏攻略の4シリーズです。ガソリンスタンドを1店舗から複数店舗経営している責任者、店舗運営責任者が対象です。
店舗売上実績分析
店舗売上分析の基本的な考え方を整理します。売上は単価✕数量ですが、地域別、店舗別、商品別、顧客別、月別、週別など店舗マネジメントとして管理したい分け方で細分化する重要性を理解します。次に細分化した売上を達成するための目標と現状のギャップを結果目標と通過目標という考え方を活用して分けていきます。単に利益や売上を目標にするのではなく、最終的には行動レベルにまで落とし込めるように分析します。33分間の動画です。
プロセス管理
結果目標から通過目標に細分化した目標を確実に達成するために、各店舗、各責任者、各担当者レベルでどのような取り組みを具体的に、いつまでの、どの程度行うのかを明らかにする行動目標を設定します。動画では行動目標を導き出すプロセスの考え方を提供します。36分間の動画です。
スタッフマネジメント
基本的にはスタッフの教育指導の仕方ですが、店舗売上実績とプロセス管理で導いた行動目標をベースにスタッフをマネジメントしていきます。店長として目標を示し、不足するギャップを一人ひとりの行動レベルまで細分化して管理します。その際、不足する能力を見出して、どのように現場で指導をするかをわかりやすく解説します。32分間の動画です。
商圏分析
※作成中
—URL
①:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f30b7c4-60f4-4e5b-adca-5f58a0106aeb
②:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f8d3a2d-74e0-40c2-ab32-6b9ca0106aeb
③:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5ef473f9-9d38-4233-a5ab-3678a0106aeb
【動画】現代の営業プロセス
2020年10月25日
ビジネスインプット基礎講座、現代の営業プロセスの紹介です。
現代の営業プロセス
ITを活用した現代の営業プロセスの考え方を概説する講座です。まず、営業プロセスの基本的な内容を理解します。その後、現代の営業プロセスにおける落とし穴を指摘します。最後に、それらをカバーするための現代の営業プロセスについて理解を深めます。こちらは全部で62分間の動画です。
ーーーURL
https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f6da559-f134-41f5-9284-449ca0106aeb
【動画】ファイナンスの基礎
2020年10月25日
ビジネスインプット基礎講座、ファイナンスの基礎の紹介です。
ファイナンスの基礎では、会計と財務の違いについて触れたあと、ファイナンスを学ぶ意味について考えます。ファイナンスを使えば、事業における定性的な評価をお金という軸に置き換えて、客観的な評価ができるようになります。その結果、投資や日常の営業などでも対費用効果を明らかにした提案などが行え、皆さんのスキルが向上します。講座は①から⑦までの7回シリーズで約140分の内容です。
①概要
概要ではファイナンスの目的や日常的なビジネスにどのように役立つかを考えます。ファイナンスの概念を知っている人と知らない人では、今後のキャリアが大きく異ると言ってよいほど重要です。その最大の理由は、物事を定性的に考えたあと、必ず定量的に、つまりお金を尺度に考えるようになるからです。約24分間の動画です。
②価値の比較
概念的な内容を定量的に評価する際に、投資したタイミングとリターンのタイミングが異なる問題と、投資した案件は確実にリターンがかえってこないという2つの問題が生じます。この時間とリスクの扱いに精通することで物事の考え方が一気に変化していきます。約15分間の動画です。
③時間の概念
投資とリターンは通常異なる時間軸で行われます。この時間の隔たりをどのように扱うかについて理解を深めます。通常の財務では計算方法に主軸を起きますが、ここでは難しい計算はエクセルにまかせて、その考え方を理解することに重きを置きます。約29分間の動画です。
④不確実性の概念
投資とリターンは通常ある程度のリスクが存在します。このリスクについての考え方を深め、時間の概念とともにどのように評価する際に加味するかを理解します。約12分間の動画です。
⑤資本コスト
ファイナンスの原理原則である時間とリスクの隔たりを再度復習して、割引率の基本的な考え方や応用の仕方を考えます。資本コストの概念を得ることで、日常の仕事内容に対しての利益の考え方が大幅に変わることでしょう。約16分間の動画です。
⑥価値評価
今後皆さんが行う事業活動やプロジェクトについて、どのように価値を算定して評価するのか、そのベースとなる考え方を4つ学びます。実にファイナンス的な思想で日常の事業にも大いに役立つ内容です。約32分間の動画です。
⑦投資判断
最終的に経営者や投資家がどのように事業の投資やプロジェクトの投資を行うかについて理解を深めます。この考えを持っているビジネスパーソンと持たないビジネスパーソンでは今後のキャリアを含めて雲泥の差がつくことでしょう。約13分間の動画です。
ーーーURL
①:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f773162-6868-453b-83d0-74bda0106aeb
②:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f773185-df64-479a-891a-56bca0106aeb
③:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f7ab4a5-f950-47d8-aca1-13bea0106aeb
④:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f7adc0f-50ac-4f9b-9e7c-13bea0106aeb
⑤:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f7c6b6e-35a4-4772-ae9c-13c5a0106aeb
⑥:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f7ddd0c-6ec8-423b-8dc2-13c2a0106aeb
⑦:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f7ddd36-db20-448b-a8fc-13c4a0106aeb
【動画】会計の基礎
2020年10月25日
ビジネスインプット基礎講座、会計の基礎の紹介です。
会計の中でもBS(貸借対照表)、PL(損益計算書)、CF(キャッシュフロー計算書)の3つの計算書の意味や考え方、分析の仕方や読み方について理解を深めます。講座は①から④までの4回シリーズで約120分間の内容です。
①概要
ここでは、会計の役割について確認を行ったあとに、BS、PL、CFの3つの計算書がどのような役割でどのように関係しているかのイメージを捉えて頂きます。その後、それぞれの計算書を直感的に理解するために、小売業の事例を通して3つの資料の概要を理解します。約25分間の動画です。
②BS(貸借対照表)
ここでは、BSとは何か?そして、具体的にどのように読み解くかについて理解を深めます。冒頭にBSのイメージを直感的に理解するために個人の資産の内訳と法人の資産の内訳を例に解説します。次にBSを読むための視覚化の考え方や分析の仕方を理解していきます。約44分の動画です。
③PL(損益計算書)
ここでは、PLとは何か?そして、具体的にどのように読み解くかについて理解を深めます。はじめにPLに出てくる5つの利益について学び、BS同様に過去や同業他社と比較しながら読み解く方法を学びます。約27分の動画です。
④CF(キャッシュフロー計算書)
ここでは、CFとは何か?そして、具体的にどのように読み解くかについて理解を深めます。はじめにPLでの利益と実際の現金にズレが在ることを復習して、営業CF、投資CF、財務CFの3つを理解します。BS、PL同様に過去や同業他社と比較しながら読み解く方法を学びます。約21分の動画です。
URLーーー
①:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f899b25-ca0c-464c-a30f-2e13a0106aeb
②:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f8a8913-5cdc-4f16-88f1-2e14a0106aeb
③:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f8d8efb-3c08-41e2-bf90-6b96a0106aeb
④:https://app2.gemediar.net/movies/preview/5f8d9462-5660-4ac2-8409-6b99a0106aeb
【動画】タイムマネジメントと論理思考(富士通ファミリー会様)
2020年10月25日
時間が足りない!から、即、脱出できる頭の使い方『タイムマネジメントと論理思考』
●タイムマネジメント
タイムマネジメントのエッセンスを凝縮した20分間の動画で学ぶ、新社会人や若手社員にぴったりの内容です。
●タイムマネジメントの基礎
What:そもそもタイムマネジメントとはなにか?
Why:なぜタイムマネジメントが必要なのか?
How:タイムマネジメントの実際の進め方
●論理思考
論理思考の基本的な概念として重要な3つの視点、ゼロベース、モレなくダブり無く考える、仮説の考え方を学びます。講座は①から⑤までの5回シリーズ(各回15分〜25分程度)です。
①論理思考の活用
②問題解決思考
③ゼロベースで考える
④モレなくダブリなく考える
⑤仮説を立てて考える
心の安全の確保
2020年10月20日
早嶋です。
会社は誰のものか?という話題は、株主がオーナーシップを持つという当時の議論から、一連のコロナの影響の中、利益の源泉である従業員やパートナーを蔑ろにして会社を守ろうとしている企業は考えを改めるきっかけになったと思います。経営は常にバランスを考え、今と先、企業を取り巻く利害関係の全体とバランスを捉えていかなければ未来はそう明るくありません。
近江商人の三方良しは、さすがの格言で、企業も顧客も地域も、皆がハッピーになる、今でいうSDGsの取り組み、企業側からの視点ではESG経営を行っている、そのような視点を貫き経営している企業は、今の所まっとうな利益を長期的に生み続けることができている、そしてこのさきもその可能性が高いと思います。投資家や市場が、三方良しを標榜しそして実践している企業に投資したいのも結果的には長期的な配当とキャピタルゲインを得れるとの判断でしょう。
緊急事態宣言が出される前に、企業の判断で従業員の通勤や感染などを一番に考えたところは、短期的な企業の損益よりも長期的な企業の取り組みを重視しているように感じました。いち早く安全対策を施し、国が指針を出す前から経営者が先頭にたち状況を判断しつつ意思決定を続けていく。最も大事にしたことは従業員の心の不安と物理的な安全です。緊急事態宣言後、店舗をしばらく休止する判断を取りつつも顧客に適宜連絡を取りながら、顧客の事業活動を気にしつつ従業員のケアも行う。
事業モデルや事業環境の影響もありますが、経営者の判断や脂質の部分でも白黒明暗がついています。資金が厳しくなったから、従業員の努力に報いず、すべてをカット。そのような方針の企業は優秀な方々が逃げ出し、結果的にもともと冗長性があり、いまでも低迷はしていない企業に優秀な人材が集まっています。
目先の利益を追求した社会は、売上と利益のバランスを極限まで追求され、ある意味余力がありません。この売上と利益の余力のバランスは会計指標では安全指標などで図られますが、数値に加えて、経営者の思想と実行力にも宿る大切な考えです。
将来のことを考えながら適切に会社に資金を残しつつも、事業の投資と株主への還元のバランスを続ける。そのような企業は常に会社の方向性やポリシーを明確にしながら、市場とコミュニケーションを取っています。物理的な安全性に加えて心の安全性の確保は今後は無視できない要素の一つです。
マウスピース型矯正
2020年10月14日
早嶋です。
歯科のコンサル界隈では「マウスピース型」の矯正が人気のようです。こちらのターゲットは審美目的の20代から40代の女性でしょうか。矯正を自分自身が行っている観点から考えて、マウスピースで矯正できるのか?と歯科医院複数に聞いてみました。まぁ当たり前ですが程度によるようです。
一方で、仕組みを聞いて納得です。私はマウスピースの矯正はクイックルワイパーみたいなものだと理解しました。
つまり、審美に興味がある方は既に実は綺麗な歯並びをしているが、もっと何か自分の中の理想を求めている。そこで、マウスピース矯正をすることでその自分の理想に近づけるという思いを購入している。
クリックルワイパーを購入してヘビーで使用する層は、そもそも掃除機をかけて常にきれいにしている。しかしちょっとのホコリや汚れが気になり、その時に掃除機を出すのは面倒。そこにクイックルワイパーを投入というジョブを解決しているのです。
となるとマウスピース矯正はどのような立地条件でもOKというわけにはいかないでしょう。福岡で考えると筑紫野市や春日市などの住宅街隣接の歯医者さんでは、そのような層が来院する可能性は極めて低い。一方で博多や天神などのエリアでは、審美を求めてわざわざ人が集まる可能性が高い。これは例えコロナであってもわざわざ行くのが心理なのかな。
ということで、マウスピース矯正を行いたいと思っている先生は、顧客層と立地条件は大切になると思います。これが合致すれば、初期投資300万〜400万でも4症例か5症例の実績があれば回収はできるかと思います。ただ、この手の治療はあるいみブームがあり、数年立ったら廃れて終い、また新しい商品開発が業界から行われると思います。常に、ブームに敏感であるのも美容業界の特徴ですよね。
店舗ビジネスの今後を考察する
2020年10月10日
早嶋です。
店舗事業の根本的な考え方がcovit19によって大きく変わります。キーワードは、
1)集団 VS 個人
2)都市部・オフィス街 VS 住宅地
3)イートイン VS テイクアウト
4)大量生産大量消費 VS 少量生産即消費
5)モノ VS コト
6)オンラインとオフライン
です。
飲食店
昨対比率でピーク時は売上が9割くらい蒸発して今でも7割程度まで戻している店舗が大方のようです。そして売上を戻している傾向の店舗にはいくつか共通の特徴を観察できます。
・デリバリ対応をしている、テイクアウトのメニューを研究し柔軟に変えている
・昼のメニューを工夫している
・都市部やオフィス街よりは住宅街に隣接している
・大規模のファミリー向けや宴会用途ではなく小規模にフォーカスしている
・値段の安さではなくしっかりと価値を提供している
飲食の市場規模が従来27兆円程度あったのが今年は20兆円程度になると各種データでは言われます。一方で中食の市場規模が若干上昇しています。人間の胃袋のサイズはコビット前後で変化して無いのであれば、外食が中食にシフトしていると考えるのが自然です。
今、調子が良い店舗に行くと、昼から電話やWebでの注文が引切無しで、ウーバーや自分から商品を取りに来る顧客で賑わいを見せています。
店舗によっては、料理の注文を事前に取り完全予約制にして提供するスタイルに変えたため、夜の営業が無くても一定の売上を確保することができた店舗もあります。このスタイルの場合、前日の予約があるので、その量に応じて材料を仕入れるため食品の仕入れにロスが無くなり、夜の遅い営業も不要になったたて社員の仕事時間も適切に管理できるようになったとプラスの影響を受けています。
いち早くテイクアウトやウーバーに対応する店舗は、従来のメニューを提供することから徐々に近隣の顧客の要望を考えながらテイクアウト専用のメニュー、容器など工夫を凝らしています。そのような店舗は一過性ではなく、継続的に顧客も定着して新たな売上の柱にしています。
マクドナルドを中心とするファーストフードのナショナルブランドも好調です。こちらの層は健康に注意するということをしながら食に対してはかなり適当というと申し訳ないですが関心が薄い層でしょう。しかし確実に一定以上の層がいるため、店舗事業全体では無視できないターゲット層です。このそうに対してはファーストフードとしてチキンとバーガーは強いですね。
ガソリンスタンド
もともと衰退業界で94年末に6万強あった店舗が18年度末には3万店にまで半減しています。直近数年でも年間に2%程度のガソリンの需要が落ち込んでいることを考えるともともとが狂しい事業であると言えます。その理由は人口減少に加えて、民間自動車の燃費の向上もあるでしょう。
緊急事態宣言では、去年の同時期と比較してガソリンの需要は3割落ちています。ガソリンスタンドの事業は大きく3つの系統に分かれると思います。1)元売り系列が行っている店舗。2)地元の名士が資金力とネットワークを活用して代々行い、複数の事業の一部としてガソリンスタンドを展開している店舗。3)3ちゃんで家族経営で1店から数店舗運営している専業店舗です。
現在残っている店舗の多くはピーク時と比べて半分になっても生存している店舗ですから立地条件等は一定の強みを持っている店舗です。それでも従来のやり方だけでは今後の回復は見込めません。ただ近年の元売りの統合により競争激化の環境が減り、マクロ的な理由で燃料価格がある程度安定したこともあり1リットルあたりの販売での粗利が10円台から20円近くまで戻っているので数量が減っても粗利はギリギリ確保しやすい状況のようです。
そうは言っても、今後の工夫が必要な業態であることは間違いありません。このまま非接触が継続することを考えれば、企業や住宅地からの立地条件が良く、車を停車するスペースがある。この立地条件と敷地は工夫次第では新たな事業が可能です。車販を行う企業は、ガソリンスタンドの敷地内に車をリアルに展示して広告塔のようにしてWebショップに誘引するなど工夫をこらしています。
今後はますますガソリンスタンドへの規制も緩和され店舗に常駐しなければならない人間も減らすことができるようになるでしょう。しかし、ガソリンスタンドを経営している層は、FC形式でノウハウは元売りから買って始めた層が多いため、自分たちから進んで事業を工夫する、開発するのは得意では無いため飲食店のようなイノベーションは当分は起きにくいと思います。
フィットネス
大型店舗や施設を自由に使って複数の方々が同時に運動できるような施設では従来を100とした場合、2月末頃から比較してようやく7割程度戻ってきた状態です。しかし2月末頃の状態と比べて在籍会員に対する休会中の数が依然として4割程度あり、そのうちの4割程度は時間の問題で退会すると予測されています。これまでボリュームゾーンであった中高年の女性層が集団でのエクササイズや蜜を気にして足が遠のいているのです。
一方、小規模店舗やパーソナルトレーニングを提供している業態の店舗では現在では現在では9割り程度まで売上が戻っており、退会も少ない状況です。ただしイベントや新規集客はまだ手法を確立できていないので手探り状態は続いています。
複数のクライアントがフィットネス(パーソナル対応中心)を様々なエリアで展開しています。その状況を整理すると、都市部やオフィス近くのこれまで良しとされていたパーソナルトレーニングの店舗は既存の戻りがまだ悪く、新規の会員が極端に減っている状況です。一方で、住宅エリアの店舗では退会も少なく、むしろ男性の40代の新規が増えています。
オフィス近くでの利用の半数以上は近場で仕事をしていたOLの利用で、残りは経営者や個人事業主だったからです。OLの利用はテレワークの影響や自動化の取り組みによって需要が無くなり、結果的にオフィス近くの業績が戻りにくくなっていると思います。
住宅地近くではOLの利用よりも40代以上の若さの衰えを回復したい女性層が3割、60以上のシニア層が3割、経営者や個人の層が3割であるため、どの層も店舗までのアクセスに制限は無く緊急事態宣言以降も順調に回復を見せているようです。また大手や個人にかかわらず、いち早くオンラインでのレッスンや情報提供を行っている店舗は顧客の離脱が少なく、逆に店舗の縛りがなくなり広範囲での集客に成功している店舗も数多く観察できます。
クリニック
コロナ期間はオフィス街中心で自費を中心に展開しているクリニックが目立っていましたが、徐々に郊外型や住宅地隣接のクリニックが1人勝ちの構図になっています。
自費の場合は客単価が高額なため次の予約があればそのためにクリニックに行き治療を受けていました。そこで既存の顧客はオフィス近くの立地にコロナのときでも行っていたため見た目上の売り上げが落ちなかったたのです。しかし、当然に新規の問い合わせが激減し緊急事態宣言が終了してもオフィスの需要そのものが低迷してきたため、ジリ貧になっているというわけです。今でもオフィスに人が戻っていないエリアが多数あり、結果的に事業の根本が変わってしまっています。
一方、郊外型や住宅地で展開しているクリニックは一時期の落ち込みは有りましたが、現在ではほぼ客足が戻っています。そればかりか、これまでオフィス街で所要を済ませたかった層が利用する機会を失いました。理由は、職場の出勤がなくなる、あるいは少なくなり在宅ワークが中心になったため、住宅街のクリニックは新たな新規開拓の獲得チャンスにるという構図が起きているのです。
総括
現在、各国でワクチンの開発が急がれています。ニュースでは今年の12月頃にはワクチンが完成して順次キーパーソンや重要な方々から配布されることが報じられています。一方で、実際には現在でもスーパーコンピューターでcovit19のゲノム解析が行われています。そしてその解析目処が立つのが12月頃とも言われています。
前者のワクチンが対処療法的だとしたら後者のワクチンはしっかりとしたデータに基づいたワクチンんになります。そしてそのワクチンの開発は来年か本格的に始められ治験を含めて効能の確認までの完成への取り組みが来年の12月頃になると予想されています。そうするとワクチンの普及に1年かかる前提では、まだ2年間ほどは、今の状況と大きく変化しないと考えるのが自然でしょう。というのが私個人の見解です。
ということを前提に捉えると、コロナ前になかった非接触のあたり前は完全にブームになると考えることができます。そのため、集団にサービスを提供していた店舗は今後も経営が苦しくなるでしょう。都市部や人口密集地、オフィス街をターゲットにしていた店舗系の事業も立地戦略を見直すことになるでしょう。イートインを前提に提供している飲食は、流行がテイクアウトやデリバリになるでしょう。
従来は、集団に対して機会ロスを防ぐために大量に準備して提供していました。そのために食品であれば何かしらの添加物を入れて、足を長くする工夫がされていたと思います。しかし、ここは近年のIT化によってデータを統合することでリアルタイムに需要を予測できるようになります。となると少量で消費のタイミングに応じた提供を考えることが今後のトレンドになるのです。
昔、コンピューターのデルが消費者の要求に応じてPCを組み立てて出荷した事業モデルが、あらゆる業界に於いてデファクトになるのではないでしょうか。特に食品に於いては、免疫力を高める風潮や、そもそも健康や命を正面から捉える強烈なコロナ期間を過ごしたことで、消費者のニーズがかつてよりも高まっています。
更に、悪い情報はすぐに拡散するために、拝金主義的に製造していた手法はすぐに風評被害にさらされる結果になると思います。そのため製造業の生産に対しての方針も大きく変える転機になっていると思います。
そのように考えると、冒頭に示した対立は去年と真逆に進んでいくのでは無いでしょうか。
1)集団 VS 個人
2)都市部・オフィス街 VS 住宅地
3)イートイン VS テイクアウト
4)大量生産大量消費 VS 少量生産即消費
5)モノ VS コト
6)オンラインとオフライン
技術系におけるマーケティング
2020年10月8日
早嶋です。
研究所や開発職についている方々がマーケティングで悩んでいる話を聴くと多くが以下のような状況です。
””研究所で開発した技術を自分が属している業界以外で活用したいがアイデアが見いだせない。””
そして、上記のような状況下でどのようなリサーチを行っているかと言えば、ひたすら自分たちの業界で他に何か活用方法が無いか?という内容です。
上記のアプローチについて2つの誤ちというかミスしている点があると思います。
1つ目はズバリ技術主導であって顧客の不に一切着目していないこと。つまり完全なるプロダクト・アウトになっています。
次に、無意識に事業化の可能性を自分たちが属している業界に絞り込んでいることです。技術の本質を抽象化して他の業界や自分たちが考えてもいないような転用の可能性をはじめから否定しているのです。
メーカーやインフラ系の研究所の多くは、プロパーでずっと研究職を続ける人と、事業部から定期的にやって来て数年研究してまた事業部に戻る人の2種類に別れます。
プロパーの研究者の特徴は、自分の会社の現場でどのような不が起きているかについて以外としらないということです。もし何か把握していても、その情報の多くが現場から上がってきた2次情報であり、自分で現場を観察して見出すとか、現場の方々とコミュニケーションを取り自分のインサイトを使って取りに行くことなどをめったに、というかほぼ行いません。そのため顧客の不に対しての理解が極端に浅いのです。
一方、事業部から定期的にやってくる研究員は、自分が昔いた古巣のバリューチェンの一部しか把握していないのに、自分がいた業界のことを理解したつもりになっています。自分が属している部や課の上流工程や下流工程などの理解がほとんど無いのです。
伝統的なマーケティングの手法にSTP分析があります。様々な調査を行った後に、自分たちが仕掛ける市場を定義し(セグメンテーション)、特定のセグメントを選択してターゲットを絞ります。この際に、様々な顧客の不を分析して、顧客が解決したい困りごと、顧客があったらいいなと感じていること、いわゆる顧客が片付けたいジョブを整理します。そして、自社の技術や特徴や強みを生かして解決する方法を考えるのです。
このようなSTPから4Pへの流れをまずは様々な事例や業界を観察しながら把握することで、技術ありきの発想から、顧客に寄り添った考え方が少しは理解できるようになると思います。
更に研究者の多くが議論しようとする事業は新規事業やこれから始まる事業がほとんどです。その場合、顧客の声を聴くことや、シンクタンクなどが分析した顧客の不満などはあまり役に立ちません。それは、また顧客自体が自分たちが感じている不に対して合理的に言語化できておらず、従いその解決のイメージも無いからです。
更にいうとシンクタンクや調査会社が調べた顧客の声は、わざわざ対象者を集めてグループインタビューやアンケート調査を行った結果です。本来、多くの消費者は無意識の内に不を感じ、なんとなく解消するための商品を購入しています。それなのに正面から購買理由を聞かれるため、インタビューワーが喜びそうな答えを話します。つまり新規の取り組みやこれから考える事業においての顧客の声は、あまり役に立たないのです。
この場合、実際に顧客が無意識に捉えて行動しているため聞き出すよりもむしろ、その行動を観察しながら企業がわが不を言語化する方が都合が良いのです。そのために2次情報に頼るべきではなく、仮説を立てながらも現場や顧客を観察して様々に洞察することが大切なのです。
まとめると、技術系の方々は一度技術のことを忘れてしまいましょう。そして、自分たちが属している業界以外に興味を持ちましょう。その際、自分たちの技術の活用を考える前に、様々な業界の不に関心をいだき、様々な業界の現場を観察して顧客候補の不を視覚化していきます。そして初めて、その不に対してのアプローチを自分たちが保有する技術やアイデアで解決できないか?と考えてみるのです。
研究者が現場に行くことはハードルが高い場合、そのような取り組みを現場で行っているであろうカスタマーサービスや、メンテナンス部隊、あるいは営業などにコンタクトを取ってヒアリングしながら仮説を構築するなど、手法は無数に思いつけるはずです。
ポイントは技術から考えるのではなく顧客や市場の不にフォーカスして後付で自分たちの技術をぶつけてみることです。
両極端の立場を往復する
2020年10月7日
原です。
私は、研修講師や経営コンサルタントとして問題解決を思考する立場であります。一方、農薬不使用・有機栽培の原農園を現場でプロデュースする立場でもあります。
このように、思考と実践での両方の立場に立てる視点は、哲学者ヘーゲルが唱えた「弁証法」の考え方からです。
両極端の立場とは、以下のような内容です。
・作り手(メーカー)と買い手(消費者)
・理論と実践
・論理と感情
・抽象と現場
・マクロとミクロ
・自然生態系と経済至上主義
上記以外にも多様な例があると思いますが、両極端の視点を持つことで、その時々で必要な立場に立ってビジネスを進めることができます。
私は多数の企業コンサルティングや研修講師に取り組んでいますが、稀な人を除けば、多くの経営者は社員の立場にはなりきりませんし、多くの社員は経営者の立場にはなりきりません。多くの作り手は消費者の立場になりきりません。だから、両方を経験できることは自分自身の視野が広がるなど貴重な価値となります。
多くの現場の人たちは、理論や概念を学ぶと「抽象的」と主張します。一方、理論や概念化する多くの人たちは、現場の主観的な意見であり「論理的でない」と主張します。
どちらか片方が正しいという偏った考え方ではなく、概念化や抽象的なことと現場での実践という両極端な領域を融合することで、新しいヒントや非常識なアイデアが生まれる可能性があると考えます。
「自然生態系と経済至上主義」を例でコメントすると、目先の利益だけを追求するなどにより自然生態系は破壊され続けています。しかし、今を生きることが精一杯で人生を考えるまで余裕のない人達が多くなっている時代です。当然、自然生態系のことまで考える余裕はないでしょう。オーガニックや食は大切だと言ってるだけでは、本物の食糧は減少し続けます。
一方、私は子供の頃から自然生態系を実践で学んできました。昔の田んぼは「緑のダム」と言われていましたけど、現在の多くの田んぼは、自然の緑が少ない。稲刈り時期には赤トンボも飛んでいないほど自然生態系が壊れています。
だから、私は弁証法の考え方で自然生態系と経済性の両極端を往復しながら、「本物の食糧」を作り食べていく「農のある豊かな暮らし」を実現化しています。
最新記事の投稿
カテゴリー
リンク
RSS
アーカイブ
- 2025年1月
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月
- 2007年2月
- 2007年1月
- 2006年12月
- 2006年11月
- 2006年10月
- 2006年9月
- 2006年8月
- 2006年7月
- 2006年6月
- 2006年5月
- 2006年4月
- 2006年3月
- 2006年2月
- 2006年1月
- 2005年12月
- 2005年11月
- 2005年10月
- 2005年9月
- 2005年8月
- 2005年7月
- 2005年6月
- 2005年5月
- 2005年4月