安藤です。
「2020年必要なビジネススキル」トップ10に6位にEQ挙げられました。EQは、元々1990年にアメリカで生まれ、世界に提唱された理論です。
ウィキベキアでは、EQとは(心の知能指数)心の知能を測定する指標である。心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指す。 比較的新しい概念のため、定義はいまだはっきりとしていない。ジョン・D・メイヤーのように、感情表現の技術とその知能指数を区別する研究者もいる。と記されています。
日本ではEQは、情動知能、感情能力として注目されました。そもそも、「感情」ということばも多義的な概念の一つである。人間は「感情の動物」である。感情は人間生活にとって非常に重要な意義をもち、それを欠いた生活は無味乾燥なものである。一般に、感情とよばれている心的現象のなかには、感覚感情、情動(情緒)、情操、気分などが含まれているといわれています。日本の心理学者大村政男
EQ理論では「EQ=感情能力をうまく管理したり、利用する能力」をEQの定義としています。
私達の行動は感情の影響を受けています。悲しいと泣き、嬉しいと笑います。行動や生理現象に影響を与えているのが感情であり、その感情を管理、利用する能力がEQということです。そして、メイヤー、サロベイ博士が発表した論文では、EQを“情動知能”といい、情動の意味及び複数の情動の間の関係を認識する能力、ならびにこれらの認識に基づいて思考し、問題の解決をする能力と言っています。情動は、感情の中でももっとも強い感情のことであり、①原因がはっきりしており、②生理的反応を伴う。③その情動は、短時間で気分となり、やがて消失する。情動からその後の気分を含めたものを“感情”といいます。
情動知数は、情動を知覚・識別する能力、情動から生じる感情を消化する能力、情動からの情報を理解する能力、情報を調整する能力が含まれています。つまり、EQは、感情の識別、感情の利用、感情の理解、感情の調整で構成されています。
なぜ、今、EQが最近また注目されてきたのか。21世紀は成熟社会、それを超える混沌時代に入っています。
社会は多様化していき、個人は新しい領域に挑戦し変化に対応しくことが求められてきています。
テクノロジーを使いこなすためには「感性」がモノをいう右脳志向。そして、企業においてはEQが高いレベルにあると、組織メンバーの情報共有、信頼感、組織学習が成果に結びつきやすくなり、戦略の実効性の高い環境
を創ることができます。そして、今後人間関係はフラットになり感情を大切にしてうまく使うことで、人との繋がりを感謝、感動、共感で強くし“心理的安全性のある組織”にしていくことが生き残ることに繋がっていくと考えられます。
現実、企業が抱える課題 ①健康経営(医療費上昇、メンタル不調増加)、②働き方改革(人材不足、人材育)があります。EQ組織は、①の健康経営(生活習慣予防、メンタルヘルス対策)②の働き方改革(離職防止/採用促進、キャリア形成)に有効です。EQ研修,人材開発,人材育成にご興味・ご関心がある方は気軽に弊社にご相談くださいませ。