早嶋です。
ヨガの人気に乗じて、トラブルが急増している。そんなニュースが流れている。ヨガは日常の動きからかけ離れた動きをするために、知識不足、トレーニング不足の素人には当たり前だが注意が必要だ。しかし、流行りに乗じてついつい過度に行ってしまうのだ。
同じような現象は10年前にもあった。当時のマラソントブームだ。走りはじめて3ヶ月から6ヶ月頃に膝の痛みや、腰の痛みを訴えるのだ。筋力が弱い状態で走れるもんだと勘違いして、筋肉のピークが超えて急に故障につながるのだ。
まぁ、どちらにしても、そのような暇な時間を如何に楽しく過ごすか、という文化が日本にも出てきた証拠だと言える。江戸時代は400年の間、時間をかけて遊びの文化が定着した。しかし、今の日本人は、急にやってきたその時間をどうやって過ごせばよいかがわからないのだ。そこでブームに乗り、ヨガやマラソンや流行の取り組みをやってみる。しかし自分で試行錯誤して取り組むのではなく、言われたままに始める、気軽に習いにいき、気軽に続けるという行動をとる。もちろん悪くはない。
こには商機が発生する。こぞってインストラクタービジネスが誕生するのだ。昔と比べて、簡単に顧客にアプローチできるし、投資が少ないがゆえに簡単に始めることができる。ノウハウもネットを検索すると結構出てくる。すると、適当な知識や経験を持ったなんちゃってインストラクターが横行する。はやりをうまく取り入れ、インスタ映えを狙った「やから」のような方々も増殖しはじめる。本質から外れていく。
何度も言う、悪くはない。それを見極めることが出来ない大多数の消費者は、プロの姿をイメージして、筋トレや基礎運動力が出来上がっていない状態で過度にやりすぎて結果的に怪我をするのだ。プロは簡単そうに取り組むが、その域に達するために過酷なトレーニングを行っているし、今も今後も継続する。それの姿はもちろん見れない。だから簡単にできると結構勘違いするのだ。
ということは、そろそろ、基礎体力を強化するトレーナーが星の数ほど出てきてもよいのかな。と思う。がここはかっこよくないので大衆には受けないのかな。
もちろん、世の中本気のプロ、経験と知識を都度ブラッシュアップしてリスクを理解しているトレーナーも星の数ほどいる。が、数の理論ではナンチャッテが多いのだ。