シニア産業カウンセラー・アンガーマネジメントファシリテーターの安藤です。
今回のテーマは、「企業の生産性とパワハラ」についてです。
「パワーハラスメント」、「パワハラ」という言葉は今ではすっかり市民権を得たようなところがあるように感じています。皆さまはどうお感じでしょうか?さて、パワハラについて、厚生労働省が公表した定義があります。それは、『職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(※)を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。※ 上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる』です。
パワハラ問題が大きく取り上げられるようになったのは、10年ほど前くらいからだと言われています。最近では、「パワハラが原因」外国人実習生が労災認定の記事がありました。 東京都立川市建設会社でのことです。詳しいことはこちらを参照ください:2017年9月12日の朝日新聞の記事http://www.asahi.com/articles/ASK9D5G3CK9DULFA03V.html
裁判例を見ると顕著にでている項目として3つあります。1つは、パワハラ行為が独立の損害賠償(慰謝料)請求の対象となっている。2つ目は、パワハラ問題が起こった場合、事後対応を適切に行う義務を企業は課せられている。3つ目は、パワーハラスメントにより精神的に参ってしまった従業員への対応、いわゆるメンタルヘルス問題への対応がクローズアップされているということです。これについては、休職制度の運用や復職判断、労災申請への対応など様々な法律問題が発生してきます。
上記の様に、パワハラが発生した場合個人だけの問題だけでなく企業全体にかかわってくる問題であり、そのことは間接的に生産性低下にもつながってきます。経営視点からも一度は向き合ってみる時間をとることも必要ではないでしょうか?
そこで、10月は下記のワークショップを企画しました。離職防止は重要施策『離職者を減らす職場づくり パワハラを考える』です。
内容項目は下記の通りです。
1)自身の感情・思考・行動からハラスメントを考える(アセスメント活用)
2)職場での対話の在り方を分析する
3)1.2から職場風土への影響を俯瞰し分析し改善策を考える
●日時 2017年10月21日(土)15:00 ~ 17:00
●対象:経営者・管理者・人事担当者
詳細・申し込みはこちらからお願い致します。→ http://www.biznavi.co.jp/seminar/2120
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