早嶋です。
ものごとはWhy、What、Howの順番で考えるのが定石。と分かっていても、多くの場合、Howありきで考えてしまう。
Why:目的やありたい姿
What:現状と目的やありたい姿のギャップ
How:上記を解決する方向性と具体策
これは日常生活から仕事の場面までありとあらゆるところで観察されます。
例えば、ダイエット。
最もHowありきで考えられるモノ。なんとなく青汁とか腹筋マシンとかダンスをするためのCDとかに手が出ます。が、そもそも何故痩せるのか?というありたい姿が不明確でかつ現状とのギャップが見えないので、どのくらいの期間でどれだけ、そして何故やせるのかがないままにHowを求めてしまう。結果、購入した時点で満足してしまう。世の中の肥満は増加して、世の中のダイエット業界のビジネスも肥大する。矛盾ですよね。
例えば、貯金。
最近の若い人は、兎に角不安。なので少しでも将来のためにと思い少ないお金を貯蓄に回す。が、そもそもどうなりたいのか?に対してクリアでない。かりに本当にお金の心配をするのであれば日本円ではない通過も選択するでしょうが、そこまでは考えないでとりあえず取組10年、20年思考を停止する。もしアタマがクリアになっていれば、そもそも今のペースで貯金したとて足りない。だったら今のアタマに投資して将来稼ぐ素材にならないと。というような別の選択肢も出せないまま。悲しい。
例えば、報告書。
元々は、本部が組織の活動を把握してフィードバックをとる。組織は、企業の目的を達成させるために、それらを分析してより良い仕事をしやすくする仕組みを作るなどに活用していた。が、徐々に形骸化してフォーマット通りに書かなければハンコが押されないというHowありきになってしまう。その作業に意味がなければ一度ゼロリセットしても良いと思う。が、誰も何も考えない、言わない。そんなことにも気が付かない。
例えば、会議の1時間。
全ての会議が何故か1時間。何のために、何故行うのか?だから誰を呼ばなければならないのかの議論が無いまま、とりあえずの1時間。報告であろうが、議論であろうが1時間。結果、常に中途半端な時間を過ごす。統計では世の中の仕事をしてるヒトは仕事の3割を無駄な会議に当てているという。もっと大切にするものがあると思う。
毎回は大変だが、ポイントポイントで、で目的はなんだっけ?と確認するのは良い作戦です。