早嶋です。
北川景子さんとDAIGOさんの婚約指輪で急遽、「ダイアモンド 2ct 価格」なる検索ワードがトップになりました。皆、ダイアモンドの値段が気になるのでしょうね。
ダイアモンドの価値は4つのCでランク付けされます。それぞれカット、クラリティ(透明度)、カラット(重量)、カラー(色)です。
カットは天然のダイアモンドに唯一人間の手が入る作業です。ダイアモンドの輝きを最大限引き出すにはカットの技法も関係します。カットのグレードは、最高がトリプルエクセレント、最低がプアーと全部で6段階のグレードがあり、そのグレードによって評価が異なって行きます。
クラリティはダイアモンドの透明度です。ダイアモンドの中に光の通過を邪魔する内包物や傷がなければ最高のFLクラスになり、その程度により11段階のグレードで評価されあす。透明でキラキラ輝くダイアモンドはやはり値段が高くなります。
カラットはダイアモンドの重さの単位で1カラットは0.2gです。カラットと聞くと大きいイメージを持つでしょうがわずか0.2g。一般的にはカラットが増すほど値段が高くなるのはわかりやすいですね。ですが、他の要素が絡んで値段が決まっていくのもダイアモンドの値段を理解するポイントです。
カラーはダイアモンドの色で無色透明に近いダイアモンドほど希少価値が高くなります。カラーの東急は無色透明を示すDが最高で、黄色みが強くなるに連れてZまで全部で23段階のグレードがあります。
となるとダイアモンドは、同じカラットでもカット6グレード×クラリティ11グレード×カラー23グレードの組合せになるのです。従って、同じカラットのダイアモンドでも値段が数倍から10倍近く乖離するのです。
今回の2ctのアイアモンド。報道では、それ以外の情報は無いので、市場取引価格で100万円から1000万円程度の差があります。(ダイアモンドブース参照:http://www.diamond-bourse.com/product-group/15)この開きもカラット以外の3つのCのグレードによって異なるのです。
ちなみに日本ではダイアモンドは市場で取引される金額の3倍以上の小売価格で販売されます。例えば取引所を出る時に30万円だったダイアは輸入業者、卸売業者、加工業者、販売業者を経て100万円のダイアモンドになるのです。
ダイアモンドは海外で産出されますので原石のカッティングも海外で行われます。そこでダイアモンドの裸石(ルース)を輸入業者が日本に持ってきます。通常の小売天はダイアの在庫を沢山抱えるほど余裕がないため卸業者が必要とされます。また、ダイアモンドを販売するための小売コストもかかります。高価なモノ所以に高級店が構える立地に店をかまえる必要があり、販売する売り子もそれなりの知識や経験を要します。そして盗まれると大きな損失をするために保険をかけるなど普通のモノを売るよりも小売にかかるコストが高いのです。
今回のダイアモンドはハリー・ウィンストン。セレブも憧れるダイアモンドの宝石商です。となると市場で取引されるダイアに更にプレミアムが乗った価格で販売されていることでしょう。
仮に最高級の2ctで1,000万円の市場取引としても3倍でも3,000万円。今回はハリーウィンストンということで更に高い価格がついているとも推測できますね。