米国資本の戦い方はキャッシュ・フローを最大化する。例えば、都内で流行った飲食店は、ある一定規模が見込めると判断した場合、大阪、名古屋と展開する。そして、他の地方都市にも進出する。その際、案外と次のような戦略を取る。正しいかどうかは疑問だが、世の中を観察するとこの手の戦略が目につく。
先ずは、話題にあやかって顧客の確保を行う。もちろん、ある程度の有名店やバリューがなければそもそもこの時点でNGなので、全ての店舗が導入出来るわけではない。ある程度の顧客認知が得られたらキャッシュを最大化するために味や品質レベルを落とし、キャッシュの最大化に移る。つまり、思いっきりコストダウンするのだ。
特に地方の店舗では、実際の評判と実際の品質を比較して判断を下す顧客が一定以下なので味や品質、つまり材料等を落としてもばれないと踏んでいる。並んでいる顧客のほとんどが味や細かいディテールなんてわからないだろうという考えだ。あるいはばれてもその顧客は無視しても、他のマジョリティーから出店コストを回収できるだろうという考え方だ。
仮に、競争相手が同様の商品を模倣してきたら、今度は元の品質レベルに味や素材を戻して、違いの優位性を又引き出すという戦略。うーん、いかがなものか?と思いますが、いくつかの有名店舗で実際に行使されているのを観察できる作戦です。