クリニックを展開しているドクター兼、院長は自分の役割を「スタッフのモチベーションを下げないこと」と断言。もちろん、経営管理や技術指導、そして自らアカウントを持って治療をすることは大前提として。
クリニックは19症以下の病院で、ドクター1人では成り立たない。そのため、スタッフの役割が非常に重要で、小さい箱が故に、スタッフの接遇や取り組みがダイレクトに患者さんに伝わる。それを良く理解されているドクターならではの発想だと思うが、真理を付いている。
兄は、不動産関連のマネジメントをしている。マネジメントで苦しんでいる時こそ、部下やチームに対して最も面白い、美味しい仕事を振り分けている。そして最も誰もやらないような嫌な仕事を自分が行うと。チームで同じ方向を向いて仕事をし、その成果はチームとマネジメントにくる。チームがどんよりしていては目標達成のモチベーションも下がってくる。そこで彼が考えた手法だ。シンプルだが深い。
共通することは、人を資源として捉えるのではなく、人としての資源と捉えることだ。機械やモノの資源はスイッチを押せば仕様通りに機能する。しかし人は違う。行うか行わないかの判断は相手である意思を持つ人間が行うからだ。理解していても行わない組織がいたらそれはマネジメントを行う上で最悪だ。その原因の一つはやる気。
従って、マネジメントのトップが常にスタッフやチームや部下のモチベーションを管理することは重要な仕事の一つとして捉えることは非常に大切なことなのだ。