早嶋です。
「他人から期待されると、それに沿った行動をとって期待どおりの結果を実現する」という理論です。組織論やリーダーシップ論、そして教育論などで近年よく耳にします。
リーダーの役割は、部下やチームの可能性を信じ、その伸びしろを最大限拡大させることも一つありますね。
イスラエル国防軍(IDF)で実際に行った驚くべき結果です。どのような兵士が将来有望になるかを研究することで、IDFの強化を図る研究がありました。その研究の一環とし自己成就予言にそうとする結果が得られました。
ある実験で知力面、才能面、体力面で将来伸びる兵士が全体の20%程度いることを特定できました。そして彼らをブルーマーと定義します。実験ではブルーマーに相当する兵士10名と、ランダムに集めたニセのブルーマー10名の2つチームについて教育するというものです。この際、どちらが本当のブルーマーかを教官に伝えること無く、教育と訓練を続けさせました(教官のバイアスを防ぐため)。その結果、驚くべきことに、どちらのチームも平均的な兵士の集まりのチームよりもあらゆる指数で能力が伸びていることがわかったのです。
リーダーがこいつらは優秀だ!と信じることで部下の能力が開花したということです。素晴らしいですね。
この研究は軍隊から始まり、教育業界でも活用されています。例えば、これをビジネスでも活用できますね。つまり、人は無限の可能性があるとリーダーが信じることです。スターを育てる確実な方法は優秀な人材を引き抜くことではなく、全ての人材を原石として信じて、リーダーが磨き続けることなのです。