早嶋です。
戦略の議論をしていて、目標達成のために何をするか?の議論を中心に繰り返す組織や個人が多いことに気が付きます。しかし、そもそもその目標を何故達成するの?という目標や向かっていく方向性そのものの議論があまりなされていないように思います。
戦略とは先のことを決めること。しないことをきめること。などと言われるように、方向性を決める。しないことを決めることで、はめて、現状とその方向性とのギャップを把握することができます。これらを埋めるためにどうするか?がようやく考えられます。従って、戦略があやふやな企業は大いに、方向性が定まっていないのに、戦略をどう実現しているか?を議論している傾向が強いのです。
企業経営において、方向性を定めることは非常に重要です。経営者の最も重要な仕事の一つでもあります。戦略立案の醍醐味は、大きな軸をどう設定するか、ということに尽きるかましれません。
そのために経営者は、自社のリソースを正しく把握する。そのために現場や経営幹部以外にもスタッフや現場の社員と定期的に情報を共有することが大切です。また、自社のリソースが活用できるのは、顧客や欲している市場のお困り事を解決することができるときですので、常に市場に対してのアンテナを張っておくことも大切です。そして、それらに対して顧客が比較購買する相手がどのようなアクションを行っているかも注目します。
上記はミクロ的な視点ですが、企業の経営は加えて、政治や経済の動向、社会の動きや技術革新にも影響を受けます。また、自分たちの事業を管轄している官公庁の動きも重要です。従って、日常的にニュースや経済にフォーカスをした継続的な情報収集と、それらに対してアイデアを常に考えておくことは大切です。