早嶋です。
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日本政府観光局(JNTO)が24日発表した3月の訪日外国人客数は前年同月比26%増の85万7000人で、単月では過去2番目。伸びが大きい東南アジアは6カ国合計で10万人を超え、3位の中国を上回った。旅行大手は経済成長による海外旅行需要の拡大に円安が追い風となる東南アジアからの受け入れに注力する。
参照:http://www.nikkei.com/article/DGXNASGF24064_U3A420C1000000/?dg=1
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この記事を読むと、円安の影響で3月の訪日外国人客数が伸びている印象を持ちますね。そこで、JNTOのサイトから過去からの推移を見てみました。
参照:http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/pdf/marketingdata_tourists_after_vj.pdf
このデータを見る限り、実際は2007年ころより訪日外国人数は横ばいで、目立った伸びが見られないことが言えますね。
紙面やニュースでの報道は、対前年比や対前年同月比での比較で表現されていることが多いので、視点をズームアウトして大きな時間軸の流れの中での確認も重要だと思います。
平成24年度の主要旅行会社における外国人旅行の取扱額は全体の1.8%程度なので、大手旅行会社はそんなに力を入れていない分野だと思います。
海外に行くと必ず、外国人旅行者向けのツアーやちょっとしたイベントやレストランなど、地元の中小企業がビジネスを行なっています。それを考えると、一部の観光都市を除くと、日本ではまだまだ外国人旅行者向けの事行は隙間産業だと思います。
国の方向性としては訪日外国人を増やしたいので、ニッチマーケットであるが成長する余地あり。まさにスモールビジネスにピッタリの分野ですね。