早嶋です。
ロシアでの隕石落下。100年に一度の割合とのことですが、ゾッとするニュースです。負傷者は1200名とのことで幸い亡くなられている方はいなとのこと。この地域は、チェルノブイリ方の原発が周辺にあるので、もし、があった時を考えると、やはり怖いですね。
ニュースが報道された当時、現地の気温はマイナス20度。その中でガラスが割れ供給が間に合っていないとの報道でした。現味でも建物の4割り程度の窓ガラスしか復旧していないとのこと。厳冬期のこの時期に、ガラスの供給うが追いつかないことは生死に関する問題だと思います。
100年に一度。東北大震災も同じ頻度で報道がありました。隕石に関してはピンポイントではなく、広い範囲に渡って被害をもたらすと言われています。更に直撃する場合と、そうでない場合、被害規模も異なるでしょう。また隕石の大きさによってそのインパクトも全く異なります。津波や隕石。想定外が起こると想定しないといけない。非常に難しい課題です。
参照:「仮に直径400㎞の巨大隕石が地球に衝突した時、何が起こるか。。。?」
http://www.youtube.com/watch?v=SWQaTOj1H4A
アメリカ含め今の科学記述では、どの国も隕石の存在、落ちる場所の推測が出来なかったこと意外でした。ただ、これは余命告知のように仮に予知することが出来たとしても公表するか否かは政治的な判断などが入り複雑になるでしょう。ってことで予知できないコトにしておこう、なんてなるのかもしれません。完全に私見です。
NASAが発表している100年に一度の隕石。前回の落下は、1908年のツングースカ・イベントだと思います。当日NASAはAsteroid 2012 DA14を追跡していました。その隕石と同等のサイズが地球に激突した際のエネルギーは上記ツングースカで起こった事象に近いのではないかとも述べられていました。 更に、以前も衝突の可能性があった99942 Apophisは、2036年に近接する際の危険性につい、ロシア側とNASAの見解に違いがあります。このような研究は、ひとつの国や地域で閉じて行うのではなく、国際協力で対処できる方法があれば研究投資をすすめて欲しいと思います。
参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Tunguska_event
参照:http://www.jpl.nasa.gov/video/index.php?id=1186
しかし、100年に一度。その頻度が頻繁ですね。リーマン・ショックも東北大震災も今回の隕石も。リスクマネジメントのセオリーに次のよな式があります。
(リスク)=(発生確率) × (インパクト)
つまり、リスクを発生確率とインパクトの2軸で評価します。しかし、インパクトが無限大に大きい場合は、発生確率が極めて小さくても何かしらの策を講じる必要がある。
こう考えると、既に人類がコントロール出来ない程の科学や文明の中で生きていることを改めて実感します。実際、これまでだったら有り得ない、知り得ないことを心配しなければならなかったり。
津波もそうでしたが、今回の隕石も多くの素人が映像を残しています。これも文明の発達ですね。因みに、ロシアの場合の映像の殆どが車載カメラ(ドライブレコーダー)によるものです。治安が悪く事故を起こした際に、ふっかけられるということで多くの車が積んでいるそうです。そのため、車を落下地点の近辺で運転していた人が隕石落下の瞬間を数多く記録に残していたということです。