早嶋です。
もし、安倍首相の政治手腕を好ましく思っていたら、安倍首相の容姿や声にも好感度を持つ可能性が高くなります。このような、何かに対して、自分の目で確かめていないものも含めて好ましく思う傾向はハロー効果として知られます。これは嫌悪の傾向にもそっくり当てはまります。心理学者のソロモン・アッシュ氏が行った古典的な実験に次用のようなものがあります。どちらの人物が好きか答えて見て下さい。
太郎:頭が良い、勤勉、直情的、批判的、頑固、嫉妬深い
次郎:嫉妬深い、頑固、批判的、直情的、勤勉、頭が良い
きっと大多数の方が次郎よりも太郎に好感度を持ったと思います。これより、初めの心象は、後の性質をも変えてしまう!ということが体験できたのでは無いでしょうか?頭が良いと勤勉のイメージが強ければ、「頑固」も好意的に受け止めるかもしれません。しかし、次郎野ケースの用に冒頭に嫉妬深いがくれば、次の「頑固」はかなりネガティブに頭に入ってきたのではないでしょうか。
人の脳って自信があるときは、自分の意見を貫き通すクセが強くなり、一方で自信がないときは周りに左右される。その時の、初めのイメージや印象は、後のイメージや印象、考え方までも左右してしまうのです。これも思考を深める時に知識として知っておくと役に立つことがたたあります。