100円ショップ大手のダイソーが既存店の改装に力を入れています。背景は、1)施設の老朽化、2)売上のテコ入れ、3)ターゲット層に合わせた店舗プレゼンテーション、です。
ダイソーの店舗展開は、2000年頃に集中しており、結果、一気に店舗の老朽化が進んでいます。売上も2012年3月期で3415億円で、ほぼ7年以上も横ばいが続いています。それからダイソーの顧客層の7割が女性で、うち30代から40代の主婦層が5割とハッキリしています。
今年の10月に改装開業した兵庫県尼崎市の大型ショッピングセンター内にある店舗では、改装後の売上が前年比で5割増えています。そこで2013年以降の新規出店を抑制して、既存店の改装に投資を集中する意思決定をしています。
従来の店舗は内装や外装の色がバラバラで、陳列方式も店舗任せでした。これを今後は、ピンク等のパステルカラーを基調とした内装に統一。また、陳列棚と棚の間の通路の間隔を従来の倍にして、証明を明るくするなど、30代から40代の主婦層に合った内装に様変わりします。
改装のペースは、年間に600店。全国におよそ2600店舗あるのでこのペースだと5年で全て様変わりする計画です。
さて、この戦略で7年間ステイだった売上に変化が現れるか、注目ですね。