早嶋です。
iPad-mini。本日のワークショップに使っている方がいたので話をうかがいました。どうやら、タブレットPC含めて今回のiPad-miniが初めての購入だそうです。これまで何度もiPadを検討していて、何度も友達や使用してる方に使い勝手を聞いていたそうです。そして検討時間実に数年。
通常、イノベーターやアーリーアダプターを足してもマーケットの2割り程度。この層は、その商品の良さを自分達で理解して購入する層です。機能的な価値の理解、それを何にどのよに活用するのか?具体的には自分で考え応用していく層です。一方、残りの8割は異なります。その商品の良さが一体自分にとってどうなるのか?実利の部分を明確に、具体的に説明されてようやく購買する層です。マスの市場獲得を狙う場合、前者の2割に受け入れられたあと、どのように残りの8割のメインストリームに突入するのかが重要です。
ってことで、タブレットPCはキャズムを超え、メインストリームの市場に突入しているのでしょうね。確実に。今後は、様々な所で使用さているPCがタブレットタイプに切り替わるでしょう。合わせて、PC自体にソフトを入れてグリグリ回す仕組みも徐々になくなり、クラウドが当たり前になるのでしょう。
例えば、クリニックなどで使用されているレセプトコンピューター。これは時間はかかるでしょうが、全てがクラウド+タブレットPCに置き換えられる日がくるでしょう。医療の世界は伝統的に囲い込みが激しく、その結果、保険点数を計算するコンピューターが数百万円もする価格で販売されていました。これを皆リースして毎月4万とか5万円の価格を払って利用していたのです。その仕組が定着してクラウドの存在が見えていても、レセプトコンピューター屋さんにしては、従来よりも食いっぷちが小さくなるので頑なにハードのPCに固執していました。
しかし、近年はベンチャー企業や大手企業がレセプトコンピューターの多くの仕組みをクラウド化してその操作をiPadなどの端末で操作できる仕組みを月額数千円から1万円程度で提供し始めています。ちょっとだけ経理が理解できるドクターなら、どちらが良いか?明らかです。レセコン屋さんの解体が始まると思います。