早嶋です。
戦略の基本は、最も弱いところに最大の強みをぶつけること。最も効果があがるところに、最強の武器を投下すること。
良い戦略は、狙いを定めて一貫性のある行動をとります。組織もそれに従います。すでにある強みを活用し、そして新たな強みを作り出します。複数のことを多方面に行いません。しないことが明確です。行うことが多ければ資源が分散して、互いに辻褄が合わなくなります。
企業の戦略発表を聞いていると、どうも辻褄が合わない。痛いところを見ないで判断している。自社のリソースを過大に評価していると感じることがあります。
分析や理屈を考えないで戦略をこしらえている感がたっぷりです。背景には、面倒な作業や分析、調査や下調べをせずに、戦略は立てられるという安易な発想があるのかもしれません。
戦略を立てる時に地道なハードワークを避けると、決まって上記のような結果になるでしょう。格好ばかりで何かのテンプレートにはめておしまい。しかし、本当にそれが戦略といえるのか。
現状に真摯に直面し、何が問題かを徹底的にあぶり出す。そして最も重要な作業は、その沢山ある問題から解決の糸口となる課題を発見する。もちろん、この過程で様々な意思決定が生じます。何かを決めるという作業は、必然的に選択する責任が生じます。ここに逃げがあってはいけない。
責任回避をするために、皆の意見を取り入れる。これは最低です。すべてのことを行おうとすると全てがツマラナイものになります。誰もが喜ぶことは、誰も喜ばない。全てに資源を費やせば、全ての資源が無駄になる。
戦略に王道はないのでしょう。徹底的に分析を行い、現状を把握する。その上で自分たちの資源を何にフォーカスするのかを明らかにする。しないことを決める。そして、そこに集中砲火する。
What:何をするのか?方針が明らかになっている。その方針を導き出したWhy:理由や分析、根拠などの理屈が存在する。そして、How:その方針をどのように行動に落として行くのか、細かく分からなくても導き出せるイメージが持てること。
この3つは欲しいです。