クライアント先でブレークする瞬間。コンサルをしていてアイデアが湧き出てくる感覚を覚える瞬間。ブレスト部でブレストをしている時。シザールでビジネスのモヤモヤをスッキリしている時。決まって共通の態度を取っていることが多いです。
その態度とは、アイデアの質よりも先ずは量を出す、基本を大切にする、互いがアイデアを受け入れ否定しない、極端に偏らない、そして楽しむ。そもそも態度とは、モノゴトに対して感じること、考えたことが、言葉や表情や動作に現れたものです。上記のような態度が崩れるとなんだかとっても発言したくなくなることでしょう。そしてその雰囲気は頭を不活性化させます。議論する時や、アイデアを出すとき、解決策の糸口を探すとき。集団の態度が悪ければ、出るものもでなくなるのです。
質を求めることは大切ですが、はじめはどんなに小さいことでも、とにかく沢山の量を出すようにします。ヒトは言葉によって思考します。考えているヒトに取っては当たり前と思っていることが、実は他者にとって、重要なヒントになることが多々あります。質を上げるのはその次。沢山出た中から精度をあげていけばよいのです。
基本を大切にする。議論する場合、基本的な事項を徹底的に確認することは大切です。ブレストやコンサルを行うとき、クライアントのビジネスについて徹底的にヒアリングします。その内容は、売上規模や利益構造から社員の規模、置かれている環境や競合環境等々。それぞれの事項は基本すぎて、普段クライアントが意識していないことがほとんどです。しかし、これらの事項を整理する中でモレがあったり、ダブりがあったりして、そもそも考えられていない、或は非常に非効率になっている部分が多々出てきます。
互いがアイデアを受け入れ否定しない。自由な発想を求めるなら自由な雰囲気を作る必要があります。そのためにとても有効な態度です。ヒトはそもそも違います、互いが全く同じ発想をすることなどあり得ません。同じ言葉や概念を与えたとき、その人の置かれている環境やこれまでの経験や学習度合い、今興味があることなど、様々な要因が絡んで発想が生まれます。従って、自分と考えが違うからと、いちいち反論するよりは、先ずは様々な意見や考えを受け入れて、とにかく否定しないことが大切です。ヒトは否定されると、発言したり考えたりすることを諦めてしまうというのもなくなります。
極端に偏らない。案外、ヒトって絶対的なポジションを持ちにくく、周りに左右される傾向があります。例えば、会議中に誰かがポジティブな発言をしたとき、場の雰囲気が良くなり、多くのヒトも同様にプラスの発言をするような場合があります。逆に、誰かの発言がネガティブなものから始まった場合は、場自体が否定的になる、そんな経験があると思います。自分がこうだ!と思っても、周りが違う発言をすると萎縮します。従って、ポジティブな面があれば、ネガティブな面を引き出すなど、常に両極のアイデアや考えを意識することが大切です。
そして楽しむ。脳みそが楽しい環境にあれば活性化して、どんどん新しい発想やアイデアが飛び交うでしょう。一方、つまらないと感じれば、脳が言うことを聞きません。そもそもつまらない話し合いなんてしたくないですよね。