早嶋です。
プラセボ(偽薬)効果が認められています。ものの考え方や気持ちの持ちようで病も治るという考えです。知人のドクターと話をしていて、患者と話をしているドクターがネガティブである場合、患者の気持ちも落ち込むということを聞きました。逆にドクターは、患者の気持ちが落ち込まないように、絶望しないように気をつけるそうです。確かにドクターが自信がなさそうだったら不安になるでしょう。
ギリシャ神話にピグマリオンの話があります。彼は何故か石にかたどった女神に恋をします。ピグマリオンは、幾度も求愛を行いますが、相手は石。どうにもなりません。しかし、彼が何百年と思い続けているうちに、石の女神が動き出しました。ここには、素敵な学びがあります。人は自信を持ち、自分を信じて出来ると思えば叶うのです。
出来ないと考えれば、そのことを達成するための方法を一切考えません。従って、達成する確率はゼロのまま。一方、出来ると考えた場合、どのように達成するのか?もし自分で出来なければ、誰と一緒に行えば良いのか?など、とにかく達成するための方法を一生懸命考えます。そしてこのように考えると行動を起こし易くなるでしょう。つまり、達成する確率がゼロから1に近づくのです。
自信を持つことはとても大切です。組織の中で、そこそこの地位があっても、外部に出れば、その肩書きを知る人はいません。人が人を見て信頼に足る人物か否かを判断する場合があるでしょう。そのとき、相手の何を見るでしょうか。それはその人の行動や態度です。組織の内部であれ、外部であれ、ぐらつく必要はありません。自分が信頼をおける人か否か、どの程度重んじるか、どこまで任せてもよいのか。相手が注目すべきポイントはあなたの自信からみなぎる表情や態度や行動です。
力を持つ人の共通点に、振る舞いがあります。誇張する必要はありません。自分をしっかり持っていれば、自ずと態度にでるのです。その態度は人に安心感を与えます。この人にだったら、大丈夫だろうと。逆に、どんなに力があり、知識を有していても、見た目が不安であれば、自分を知らない他人は、はじめから信用しないでしょう。この場合、自らハードルをあげることをしているのです。
あなたはあなた、大きく見せる必要も、小さく見せる必要もありません。普段のまま、ただ、自分が行っていることに少しだけ自信を持てば良いのです。