早嶋です。
私見です。組織が肥大化すると本来の業務から目が離れ、失敗をしない、上から見放されないという、全く顧客からどうでも良いインセンティブが働きます。結果、マーケットを見ない組織、顧客に目を合わせない組織が誕生します。例えば、今の大きすぎる銀行です。本来は中小企業を育てて、じっくりと付き合ってきた銀行ですが、今は手続き業務に追われています。そのような資料作成は誰もができる仕事、敢えて高い給料をもらうべき人がやらなくても!と思います。
それより、もっと中小企業の経営者と語り合い、企業の内情を知り、世の中の状況を知って欲しいものです。大きな組織の中では管理部門が力を持ち、現場で力を持つ人は、自ら去っていくか、組織から追い出される始末。結果、残った人材はやはり、長いものに巻かれる。
もっと世の中を見てほしい。実際、昔のように金融機関が確実に利益を出せる仕組みは崩れているのに。金融市場のグローバル化や競争環境の激化によって、金融機関も競争に勝たなければならない環境になっているのに。ましてや金利の低さについては文句を言われ続け、銀行の安全性も怪しい時代。投資信託や他の様々な金融商品で預金の魅力は激減しています。
そんな中、官僚よりも官僚主義はまずかろう。なんのためにバンカーになったのか?仕事に就いた時の志は何処やら?