早嶋です。
ワークショップ、コンサルを行っている時に、フレームワークを極度に否定する人がいます。何かを考える時に、枠をつくって考えると、そもそも合わない、使えない等々の声です。しかし、よくよく話を聞いてみると、選択しているフレームワークそのものが悪いだけで、そのフレーム自体は問題ない。状況に合わせて選択するという使用方法を考えていない。使っているフレームワークの本質を理解していない、等々です。
武道や華道や茶道だって、何にでも型があり、型を学んで理解して体感して初めて型破りができるようになると思います。応用をする前に基礎をみっちり叩き込む。基礎をベースにとことん考え抜く。これでもか、これでもかと言わんばかりに単純な議論を深堀する。ようやくフレームワークがなじんできて、様々に対応できるようになると思います。
知っている事と使える事は全く別の話。研修をする時に、インプットを中心にお願いされる場合があります。担当の人事からは新しいフレームワークをどんどん教えてください!と言われます。新しいか古いか、それよりも本質が重要です。多くのフレームワークは、いくつかのベースとなる考えがあり、それに基づいて考えられています。
そもそお経営に応用なんて存在しないと思います。基礎があったら後は徹底的に実施と検証の繰り返しです。考えては動き、動きは考える。成功しても失敗しても常になぜ?を繰り返す。徹底的に考え抜く。その時の基準はビジョンやミッションであり、判断に迷ったら顧客に問う。あまりにも基本すぎてだれも意識していませんが、成功している企業ほど、その基本が体に染み付いて文化となっています。