早嶋です。
世の中の5%の人はリンゴのOSを使っています。その他の人はリナックスもあるでしょうが、ほとんどがウィンドウズです。早嶋もウィンドウズを長年使っていましたが、今年の3月頃からリンゴです。理由は、いろいろあります。たまたま、アップルストア天神店でワークショップを行うという切っ掛けがあった。周りの人たちが既にリンゴに移行していた。何となく、リンゴを操っている人はかっこいいと思っていた。様々です。
アップルというブランドは、少なくともユーザーからは極めて高いロイヤリティーを得ています。理由はどこにあるのでしょうか?ロゴ、ジョブス、どんなにソフトをインストールしてもスピードが落ちないとこ、直感的な操作、様々なソフト、OSやハードやソフトを1社で作っていること、等々。
実際は上記の理由とそれ以上でしょう。
アップルはかなり昔から脳が一番好きな活動にフォーカスしていたと言われます。それは、特定して、分類すると言う作業です。そして、アップルはその作業を手伝うという意思決定を行いました。つまり、消費者にとっての使い勝手の良さを一番に実現していく事に力を注ぎます。これまでテクノロジーは一般ピープルにとって近付き難くかつ、苦手という印象がありました。恐怖や不信さえ覚えたかも知れません。しかし、アップルはそれらの感情を全て払拭していきます。そしてそれを着実に目に見えるかたちで表現してきました。
その結果が、美しい完成されたデザインなのかもしれません。使い勝手がよい使用感。OS、様々なソフトと、全てにおいて一貫性を持ったプロダクトが完成したのです。アップルはそのアイデンティティの完成ををさらに高めるために、製品の流通も厳しくコントロールしていきます。それは同水準のプロダクトが存在したらプライシングにも反映します、もちろんプロモーションにも然りです。マーケティングミックスの全ての整合性にこだわりました。
それらの完成系は、誰もが一目見て分かるアイコンに育っていきます。誰がみても分かる形、ロゴマークやプロダクトのデザインをみるとあきらかです。
しかしながら、世の中は一度普及したプラットフォームから移行するためのスイッチにかなりのコストがかかっているのも否めません。誰もが何かの判断基準で全てが上であるモノがあったとして、そっちに移るとする行動が正としたら、きっとリンゴシフトはもっと劇的に増えるでしょう。でもこれは、単純な力学ではありません。一度慣れ親しんだ環境からは、なんらかの心理的なコストが上まり、そうそう簡単にスイッチできないのです。
リンゴと窓。このパワーバランスは早々崩れる事は無いのでしょう。