早嶋です。
経営のモヤモヤをスッキリする!を掲げてから急に仕事の依頼が増えています。経営コンサルですよ!よりもキャッチーで、イメージができるのでしょう。アイデアや概念を広げるときは、具象で表現するよりも抽象で表現した方が、広がりがあがり、結果、クライアントのイメージに合致する、という事でしょう。いいことです。
先日、ご相談頂いた内容です。価格設定をどのように進めていけば良いのか?というのが当初のメインイシューでした。しかし、いろいろとお話を聞いていると、誰に対して、なぜ、何を、どのように?がバラバラで、まとまっていないことが分かりました。また、そのビジネスを行っている環境で、どんなところと比較されるのか?どんな環境下で経営するのか?自分たちの仕組みやコラボしている相手はどのような特徴を持っているのか?もあやふやな部分がありました。
話をしながら、経営者が考えていることを整理します。多くの場合、何か一つの視座に深くフォーカスされ、個別最適になっていることが多いです。我々シザールの仕事は、全体の流れをみたり、一度外に出て客観的な評価をしたり、モレを見つけたりすることです。一人やそのチームで考えて議論を進めると、多くの場合、考えが細部にフォーカスされます。シザールの視座は視座をご提供するの略称。しかし、特別な事をしている訳ではありません。
上記に書いた内容は、環境分析は、大きくマクロ的な発想とミクロ的な発想で切り分けて分析する。マクロ的な発想は政治や経済、社会や技術、環境やエコ、それから法律や規制の変化に着目します。ミクロ的な発想は、顧客や市場、競合や代替する商品、そしに自社のことに着目します。それから、商品や価格など何かを考える場合は、かならず市場セグメントのどこを考えているのか?ターゲットを明らかにして、自社のポジショニングを確認します。その上で、商品や価格や流通やプロモーションなどの要素を確認して、最後に全体の整合性を合わせていく。
これは、多分だれもが知っているマーケティングの大きな流れです。ちょっとした理屈、ちょっとした理論。しかし、実際に経営を行うと、そうは行きません。理屈や理論が通じなくて、全く違う問題が発生してビジネスがうまく行きません。それでもほとんどの相談内容は、ちょっとした理論をベースに整理するだけでも随分とやるべき事が整理されるのです。もちろん我々は、様々な理論に加えて、実際に過去経験したコンサルのケースや現在進行形で取り組んでいるクライアントの案件、それから定期的に行っているいくつかの勉強会で常に鍛錬を行っています。
うー、なんだか頭がごちゃごちゃしている!モヤモヤしてきた!一度整理してみたい!と思ったら、先ずは相談する前に、自分がいいなと思った本を開いて、その通りに自分の会社の経営を整理してみてください。ページ数で2枚とか3枚とかで大丈夫です。時間も2時間とか3時間もあれば大丈夫です。きっと、何かの糸口が見えると思いますよ。